みんなの いつもの スキンケア

MUJI 無印良品

水のはなし一滴の水が一本の化粧水になるまで

深い霧の向こうに見える大峰山。
しっとりとした空気に包みこまれるようです。

スキンケア用品の主な原料は、水。
今までお伝えしてきた、釜石の天然水の続きに何があるのか、はじめてご紹介します。

岩手県釜石、遠野市との境にある大峰山は、以前は鉄鉱石を掘るための鉱山でした。
廃坑後、ブナやクヌギの茂る原生林となったこの山に降り注いだ雨や雪解け水は、石灰岩、磁鉄鉱、花崗岩などが重なりあった地層を、数十年もかけてゆっくりゆっくり通りぬけていきます。
トロッコに乗って坑道を水平に3キロほど進んだ先は、山頂から600mもの下の深い深い山の中。
静かに、そしてしっかりと岩盤の間から水が湧きだしていました。
水の粒子はとても細かくミネラル分も少ない超軟水で、pH値は涙と同じくらいの弱アルカリ性だから、肌にもすっとしみこむのです。

長い時間をかけて磨き研ぎ澄まされた一滴の水。柔らかい口当たり。

岩盤から採水された水は、空気にろ過と熱消毒を経て液体用のコンテナに充填されます。
工場に着いた水。空気に触れることなく撹拌タンクへと運ばれます。

水を入れたコンテナは貨物列車からトラックに積み替えられ、約4日かけ兵庫県の工場へ運ばれます。
着くとすぐにホースをつなぎ、外気に触れないまま撹拌タンクへ。
水の温度をコントロールしながら、植物エキスなど10数種類の成分をそれぞれに最適の温度で投入しながら撹拌を続けます。途中にはサンプルを取り粘度とph値を確認。7~8時間もかけてゆっくり撹拌して最後にろ過をします。穏やかなとろみの加わった化粧水の完成です。

撹拌モーターの回るタンクに肌の成分である細胞膜をヒントに作った保湿剤リピジュア®(ポリクオタニウム-51)を加えます。
右の機械でクリーンな圧縮空気をボトルに入れ、異物を除き、左の充填機で化粧水を充填します。

できあがった化粧水は厳重に衛生管理がされた充填室へと運ばれます。
一時間約1500本、一日約10000本の充填を行う製造ラインでは、ほとんどの作業が機械化がされていますが、機械のサポートや品質チェックは数名のスタッフが行う大切な作業です。
1時間ごとに抜き取り検査を行い、問題があれば遡って全数を確認するシステムが確立されています。

出来上がった化粧水。最後の検品を経て世界の無印良品へと旅立ちます。