鳩時計

ポッポ、とやさしく時を告げる鳩の鳴き声。巣穴からのぞかせる、かわいらしい白鳩の佇まい。
木のぬくもりをそのまま生かしたクルミ材の巣箱型。

海外の工場で大量生産が当たり前の今、全工程を日本で、職人の手で作った無印良品の鳩時計が完成しました。

鳩の鳴き声、白鳩の動きは、「ふいご」と呼ばれる紙の蛇腹で空気を押し出すことによって作り出しています。

「ふいご」の貼り付けも、鳩の取り付けも、木の巣箱の組み立ても。
一つひとつ細部まで丁寧に慎重に、職人たちのきめ細やかな仕事によって作られました。

ネットストア鳩時計・大(置掛時計・クルミ材)

森と木の専門家たちが作り上げた、国産クルミ材の巣箱型

どこまでも連なる山々に囲まれた岐阜県高山市。市街地から少し車を走らせると、自然あふれる風景に変わります。木製の巣箱型を作っているのは、豊かな木々に囲まれた木工所。木工所の裏手には清らかな小川が流れ、手入れされた森にはおだやかな光が差し込みます。そこには、幼い頃から森や木工品に親しみ、森を育て、木を活かす、木材の専門家たちがいました。

巣箱型に使っている木材は、家具材としても人気の高いクルミ材。
英語名では「Black Walnut」と呼ばれており、日本では黒い色のほうが希少とされています。使用する材料が届くと、選定担当者は一枚一枚、厳しい基準で選んでいきます。

やわらかな日差しの入る木工所では、若手の職人たちが繊細な手先で巣箱型のパーツの切り出し、加工、組み立てを丁寧に行っていきます。
木材の加工には板目、色合わせなどコンピューターで弾き出す数値では作り出せない感性が必要。さらに日本人独特のセンスも加わることで、木のぬくもり感を残しながら、あたたかみある手触りに仕上げることができるのです。

ムーブメントの組み立ても日本の時計工場で行っています

レンガ造りの外観が趣きある時計工場。靴を脱いで工場内に足を踏み入れると、さまざまな鐘の音や鳩時計の鳴き声が聞こえる中、静かに、正確に、細かな作業に従事しているのはほとんどが女性でした。ネジの止まり具合も一つ一つきちんと確認できる、きめ細やかな性格の方が向いているため自然と女性が多くなってしまった、と話す工場長さん。
海外の工場では流れ作業によるライン方式が一般的ですが、「鳩時計・クルミ材」を作っている日本の工場では一人が一連の工程を受け持つ、セル方式が採用されています。

「ムーブメント」と呼ばれる時計の心臓部にあたる部品の組み立ても、ここではすべて手作業で行われます。「MADE IN JAPAN」と謳える時計は、このムーブメントの組立てまでを日本で行なったものだけ。
無印良品の「鳩時計・クルミ材」も、全工程を日本で行っているため「MADE IN JAPAN」と胸を張って言えるのです。

紙の蛇腹で空気を押し出して鳩の鳴き声を出す「ふいご」も、職人さんによる手作業で蛇腹の貼り付けが行われます。「ふいご」と鳩の取り付けなど、一つひとつ細部まで丁寧に、慎重に手作業で作られていきます。
そのため、鳩の鳴き声も、鳴く速度も、鳩の動きも、それぞれの個性を持ち合わせた鳩時計が生まれるのです。

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