「有楽町 つながる市」とワークショップ「韓国本場のキムチを作ろう」レポート
2018年1月20日、無印良品 有楽町にて、「つながる市」とワークショップ「韓国本場のキムチを作ろう」が開催されました。
つながる市
つながる市とは、人とモノが行き交う、みんなで育む市場です。
1月の寒空のもと、無印良品 有楽町の店先で、若いアーティストたちによるオリジナルグッズ販売の模擬店が出店され、さまざまな創作グッズを介して行き交う人々との暖かい交流が生まれました。
受験シーズンにちなんで、お守りの形をしたメモ帳など、楽しい小物が並んでいました。
ワークショップ「韓国本場のキムチを作ろう」
同日に無印良品 有楽町の店舗内で行われたのが、キムチ作りのワークショップです。
お店の中でキムチ作りという変わった趣向の企画ではありますが、20名の参加枠に対して応募数は350名(!)という大変人気のイベントとなりました。
さて、今回講師を務めていただいたのは、韓国ソウル市在住のチェ姉妹です。

チェ・ミスクさん、チェ・ミヨンさん
最初に、チェ姉妹のこんな挨拶から始まりました。
私たちは韓国の専業主婦です。
なのでこういうワークショップというものに慣れておりませんし、少し緊張しておりますが、韓国の代表料理を紹介することができてとても光栄だと思います。私たちはキムチの専門家ではないのですが、今日は私の国の伝統文化や本場の味をぜひ感じていただければ幸いです。
韓国では「キムジャン」という文化があり、一年分のキムチを全部1回で作ってしまう時期があるのですけど、それは11月末から12月頭の頃で、白菜が一番美味しい時に1年分のキムチを全部作る文化です。
韓国には標準的なキムチの作り方というのはなくて、母から教わり、またその娘に、というように伝えられるため、家によって入る材料とか作り方が違っているのが特徴です。
20代ぐらいで、キムチの作り方を教わることが多く、そのぐらいの年齢になると作れるようになるのが、今の韓国の女性の姿です。韓国にはいろんな種類のキムチがあり、唐辛子を使わない白いキムチ、唐辛子を入れる赤いキムチ、白菜を使わずに大根だけを入れて作ったキムチとか、種類が色々あるんですけども、今日は白菜と赤い唐辛子を使ったキムチを作ります。
講師のお二人も参加者の皆さんも、はじめは少し緊張の面持ちの中、さっそく調理のスタートです。
あらかじめ下処理のされた食材を説明していきます。
白菜の塩漬けの仕方、良い白菜の選び方、切り方などが紹介されました。
食材が投入されると、参加者の皆さんで、次々に混ぜていきます。
使用した材料はこちら。
<材料>
白菜(2株)、大根(1個)、ワケギ(100g)、切ったからし菜(200g)、せり(50g)
水(5カップ)、塩(2カップ)、もち米粉(2T) 、唐辛子の粉(4カップ) 、梨(1⁄2個)、玉ねぎ(1個)、カタクチイワシの魚醤(ミョルチ·エクチョ)(1⁄2カップ)
[だし汁]
昆布(5g)、乾椎茸(5個)、ディポリ(乾燥サッパ)(10g)またはカタクチイワシ、水(5カップ)
[味付けの材料]
エビの塩辛(1⁄2カップ)、梅エキス(2T)、大蒜(150g)、ショウガ(60g)
味付けのポイントは、イワシの醤油と梅のエキス。イワシの醤油は韓国食材販売店で日本でも買うことができるそうです。
梅のエキスだけは市販されてなく、3ヶ月から半年かけて自家製で作るしかないそうですが、砂糖で手軽に代用することも可能だそうです。
チェ姉妹の持ち前の明るさと説明巧みな進行で、会場のテンションは唐辛子のスパイスの香りとともにヒートアップしていきました。
大方できたところで、味見をすると、、、「辛いっ!!」「でも美味しい!ゴハン欲しくなる!」と皆さん一層盛り上がりました。熟成されていなくても美味しいですが、ここから時間をかけて発酵されていくと、角が取れてまろやかな辛味のキムチになっていくそうです。
いよいよできたところで、支給された容器に手作り出来立てキムチを詰めていき完成です。
イベントを終え、無印良品 有楽町 店長の大西は、次のようにコメントしました。
世の中なんでも便利になってなんでもコンビニで手に入る時代。前日の仕込みにここまで準備するのかと我々も感じました。便利になった代償として母から娘へと口伝で伝承する「時間」は韓国でもどんどんなくなってきているとの事です。「時間」の短縮で私たちはなにを得たのか? 何を失ったのか? 考えさせられました。
お客様の声
「本場の韓国の味を学ぶ事が出来て楽しかった」
「チェ姉妹の説明も丁寧でわかりやすかった」
「通訳の方もわかりやすく説明してくれてよかった」
「忘れないうちに家でもトライしたい」
「韓国の文化を学ぶことが出来て、すばらしいワークショップでした」
「手間をかけた分おいしいキムチが出来て楽しかった」
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
つながる市のコンセプトは、
「つくる、つかう、たべる、まとう。
たくさんの人とモノが行き交う場をつくりました。
見る、知る、読む、学ぶ、話す、憩う。
ここからあたらしい取り組みが生まれるかもしれません。
つながる市は、みんなで育む市場です。」
次は、博多で開催されます。
【MUJIキャナルシティ博多】MUJIキャナルシティ博多 つながる市
2018年2月11日(日)〜2018年2月12日(月)