Case
1
香港で考える「感じ良いくらし」
ホーさん宅のリノベーション

くらしが整うことで、住む人の“わくわくするもの”をはっきりと感じられる
ホーさんに聞くビフォー/アフター
香港の中心部に建つマンションにホーさん一家3人は暮らしています。香港でも一般的な広さのこの家が抱える問題は収納。洋服や生活用品が溢れるこの家のリノベーションを無印良品がサポートし、ホーさん家族の暮らしを一緒に考えた、Compact Lifeの実践編です。

リノベーションした人
ホーさん家族機械技術者の夫(50代)と主婦の妻(50代)、社会人の娘(20代)の3人暮らし。

リノベーション前
香港では一般的な広さの2LDK(41㎡)。窓のない部屋もある。独立した息子の部屋は娘が自室に加え使用。リノベーション前の悩み
- 家には十分な収納スペースがなく、結婚後に独立した息子が残していった荷物や、買い物好きな娘の荷物がリビングやダイニングまで溢れています。
- 息子の部屋を今は娘が寝室として使っていますが、この部屋には窓がありません。
- 親戚や家族がよく集まりますが、リビングが狭いためみんなが快適に過ごせません。
- テーブルまわりにも靴箱やハンドバッグなどが散らばり、ダイニング・スペースが機能していません。
リノベーションに対する要望
- スタッキングや拡張性のある家具を持つこと。
- キッチンとトイレのレイアウトはそのままに。
- 十分な換気がとれること。
- 玄関に直面しないように仏壇を設置すること。
- シンプルな家具のスタイルが好き。
リノベーション後の住み心地
- 家が広くなったような気がします。特にスタッキングシェルフはとても便利で、きれいな収納を維持しやすいです。
リノベーション後の生活の変化
- カテゴリー別に整理して収納し、必要な物が取り出しやすくなりました。
- 住空間を快適にするための収納術を理解しました。
- 友人や親戚が快適に過ごせるようになりました。
“くらしを整える”ことで 世界中の暮らしが変えられる

リノベーションのプランを考えた人
- 新井 亨
- 無印良品インテリア・アドバイザー

間取り
スタッキングシェルフ*を随所に配置し、収納力に優れ、狭さを感じさせずに空間をゆるやかに区切っている。物で溢れる家を無印良品ならどのように解決するか?リノベーションはそこから始まりました。無印良品は汎用性があり、どの部屋にでも使える無駄のないデザインの商品を扱っているので、今回はひとつのアイテムで暮らしのかたちをつくるというコンセプトが決まり、まるまる一軒をスタッキングシェルフ*でリノベーションすることになりました。シェルフは収納であり、部屋を仕切る壁にもなっています。
今回はCompact Life へとくらしを整えるステップ「1. 持ち方を考える/2. 収納の形を考える/3. しまい方を考える/4. 暮らしの彩りを考える」の順に進めました。まずは家族と一緒に、わくわくするものとしないものを選別して「本当に必要なもの」だけを残します。衣類のたたみ方やしまい方もお伝えし、「使うこと」を考えて収納プランを組み立てていきました。整ったくらしを維持するためにも、洋服を1 着買うごとに持っている1着を見直すなど、これ以上物が増えてしまわないように約束してもらいました(笑)。
ホーさん家族は親戚や友人の集まりを大切にしているので、リビングにユニットソファを置き、たくさんの人が座れるようにしています。また、限られた空間でも家族それぞれが居場所を作れるようにテーブルを4つ用意し、大人数が集まる時はそれらをつなげても使用できます。くつろいで座れる場所や自分のテーブルで居場所を作り、狭いけど広さを感じられるような空間を考えました。
雑然とした中に置かれていた大切な思い出の品々は、くらしが整った中で飾られると以前とはまるで違う印象になりました。
くらしが整うことで、住む人の“わくわくするもの”をはっきりと感じられるようになります。それがその人の個性になり、「感じ良いくらし」につながると考えています。
* 通常のスタッキングシェルフとは仕様が異なります。
Before

after
