商品開発担当のカレーだより vol.11 常夏の国からやってきました

report photo

赤道に近い常夏の国マレーシアは、マレー系を中心にした多民族国家です。料理もそれぞれの民族で受け継がれたものだけでなく、お互いに影響してきて融合したものも多く、バラエティに富んだ食文化が特長です。その中でも、ムスリム(イスラム教徒)人口が多いといわれるマレー系の料理で、現地でもよく食べられている「ビーフルンダン」「マサレマ」「カリアヤム」をお手本にしたカレーをつくりました。

「ビーフルンダン」は、世界一おいしい料理に選ばれた(2017年CNN世界の料理ベスト50で一位取得)こともある、牛肉の旨みにスパイスの風味とココナッツクリームの濃厚な甘さがきいた煮込み料理で、マレーシアだけでなくインドネシアでもよく食べられています。

「マサ(=料理)レマ(=ココナッツミルク)」は、その名のとおりココナッツミルクをたっぷり使い、生姜とレモングラスの風味と唐辛子の辛さのきいたソースが特長。フライドガーリックをペーストにしたものを使い、深みのある味わいに仕上げました。

スパイスとココナッツミルクの甘みがきいた「カリ(=カレー)アヤム(=チキン)」は、マレーシアの代表的なチキンカレーです。レモングラスとガランガル(タイ生姜)の爽やかな香りのソースに、濃厚なココナッツクリームのコクと鶏肉の旨み、トマトの酸味をきかせました。コクがあるのにさっぱりした後味と辛さが、暑い時期にぴったりです。

また、これらのカレーは、日本国内に在住されているムスリムの方や、海外から来られる観光客の方にも安心して食べていただきたいと、カレーでは初めての「ハラル認証」を取得しました。

現地では、白いごはんだけでなく、ナシレマ(ナシレマッ)というココナッツミルクで炊いたごはんとあわせたり、ロティといわれるクレープのようなものと一緒に食べることもあるそうです。ココナッツや香辛料を使った、スパイシーで風味豊かなマレーシアの味をぜひお試しください。

コラム一覧へ戻る