こんにちは。無印良品イオンモール松本です。
梅雨明けとなり、一気に真夏のような日差しが山々を照らしています。
今日は、無印良品で不定期で開催しているイベント、つながる市をきっかけに交流を続けている、
木曽漆器のまち・木曽平沢にある、すてきな木曽漆器のお話を紹介します。
このまちには、全校生徒合わせて61名の木曽楢川小学校があります。
外壁・内壁、廊下なども全て天然木を使用している立派な校舎では、
1年生から6年生まで、みんなで元気に学校生活を送っています。
今回紹介するのはデザインを細かく点検して作られた、木曽漆器でできた給食の食器を紹介したいと思います。
みなさんは漆器を普段の生活で使われているでしょうか。
こちらの学校では毎日の給食で生徒たちが利用します。
入れ子にすることができ、漆器の軽くて丈夫なところ、落としても割れないところ、
そして何より、まちでつくられている伝統的な木曽漆器に毎日ふれて、子供たちのふるさとの伝統であることをしっかりと理解し、地域のこと・漆器のことをしる風土が学校の中で育まれています。
いかがでしょうか。どんなメニューもとっても美味しそうに見えます。
軽くて丈夫な木曽漆器。よそったごはんの温かさが程よく伝わる、持ちやすいデザイン。
この漆器での給食が始まったのは平成12年のことです。もう20年もみんなで大切に使用してきました。
漆の塗りがはがれてくると、まちの職人さんに塗りをお願いし、乾かし、次の世代に受け継ぐように使います。
天然木をふんだんに使ったランチルームの横には給食室が併設され、
こどもたちは給食室の皆さんに「いただきます。」とあいさつをして、それぞれの教室へメニューを運びます。
早く、みんなでランチルームで給食を囲む日常が戻ってきてほしいと感じました。
昼食の時間が終わると、午後給食室の皆さんがていねいに器を洗います。
しばらく水につけた後、一枚ずつ馬の毛でできた漆器の形に成形されたブラシでていねいに洗います。
流れてきた漆器の一枚一枚をきれいに洗えているか点検し、熱風消毒できる保管庫に入れます。
漆器の器の裏側も水がたまりにくいようにみぞを浅くしている特長は、乾きやすさにもつながります。
一般的に販売されている漆器とはまた違った細かな仕事が効いています。
毎日のことだから、これがあたりまえ。
ふつうのくらし。ふつうなんだけどな、家でも使っているよ。子供たちはそう答えます。
地元のものに囲まれて暮らすその姿は、とても心地よく、そしてエネルギーも感じることができました。
木曽楢川小学校で使っている木曽漆器の器は、まちにある木曽くらしの工芸館で購入することもできます。
みなさんのふるさと・暮らすまちの伝統や習慣は、どんなものでしょうか。
少し探してみると、ていねいな暮らしのヒントが見つかるかもしれません。
木曽くらしの工芸館 長野県塩尻市大字木曽平沢2272-7
https://kiso.or.jp
これからも地域のくらし・伝統・工芸など、まちと人をつなぐモノ・コトを紹介していきたいと思います。
無印良品 イオンモール松本