こんにちは。
無印良品オアシスタウンキセラ川西です。
静かに秋色に変わる山並み。
静寂の中に冬の囁きが微かに耳元を通り抜けます。
先日、お便りをさせていただきました
”おいしいの種 #1 |森畠農園さん” 。
今回は、大阪府能勢にある吉村農園さんのお話しです。
当店が青果販売をはじめた当初、まずは2つの野菜からのスタートでした。まだまだ手探りだった初日、青々とそれはそれは綺麗なスナップエンドウを届けてくださったのが吉村農園さん。
1枚のお手紙と共にスナップエンドウのお花も届けてくださり、売り場も私たちの心もほっこりしたことを思い出します。
そんなほっこりをプレゼントしてくださる吉村農園さんは、能勢に移住されて17年。夏はトマト、冬はイチゴを中心に年間約10種類の野菜を栽培されています。
農園へのエスコートは吉村さんにおんぶされたお子様もご一緒ということでまたまた心がほっこり。広い広い畑を一つひとつ丁寧にご案内してくださいました。すくすく育つ農作物はもちろん、雑草でさえも楽しいお話しに変えてご紹介してくださいます。
あたり一面に畑が広がり、聞こえるのは風の音や鳥の声。ふと心に余裕が生まれます。
ハウスの中では、様々なお野菜が栽培されています。それぞれの育ち方や、育て方、収穫の仕方も教わり、今回は菊菜の収穫体験もさせていただきました。
草丈が20cmほどになったものを、下の葉4〜5枚を残して摘み取り収穫をします。折れやすいデリケートな菊菜の触れ方や、長さの見極めにとても気を使いました。
新鮮な菊菜は手にふわふわと吸い付くようで、生き生きと育っているのが手のひらからじわりと伝わります。
収穫後のみんなの背中と長閑な風景にほっこり。
自分で収穫をした菊菜の入ったカゴがとても愛おしかったです。
そして、楽しみにしていたイチゴ畑へ。
お花の中からひょっこりと顔を出しているイチゴさん。まだまだ青くて小さいですが、どこかたくましさも感じられます。
地球にも優しい吉村農園さん。
今までは冬場に灯油の暖房をつけてハウス内が5度以下にならないようにしていたそうなのですが、今年から無加温で栽培をするそうです。
地球温暖化が進み、世界で異常気象や災害などが多く発生するようになりました。
温暖化が与える農作物への影響もとても大きく、日本でも近年多くの災害に見舞われています。冬場マイナス10度近くまで下がることもある能勢。無加温でのイチゴの栽培はとても大変なことだそうですが、収量が減ることを覚悟しながらも地球のことを考えながら新たな方法で農作物と向き合う吉村農園さん。
そんな想いがたっぷり詰まったイチゴ。
いつか当店にも来てくれることを楽しみにしております。
その他にも筆を使ってイチゴの授粉をお手伝いしたり、渋柿の収穫と、干し柿体験。なんだかおばあちゃんの家に遊びにきたような、あたたかいひと時でした。
吉村農園さん、ほっこりと優しい貴重なお時間をありがとうございました。
これからも能勢から届いた’おいしいの種’を丁寧に蒔いて、お客様の心にお届けできるようがんばっていきたいと思います。
「あらためて、素敵なお店だな」とそんな声がスタッフから聞こえてきました。
農家さんの素敵を見つける旅でしたが、自分たちのお店の良さにも気づかせていただいたことに心から感謝いたします。
無印良品オアシスタウンキセラ川西