この本は、レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿スケッチをコンピュータ・グラフィックを使って立体的な図に再現しています。一人の人物がこれだけ多くのことをあの時代によく考えついたものです。天才の仕事ぶりにすっかり感心してしまいました。
「飛行機」の説明で『虫や鳥の飛び方をまねるという…模倣という考え…』と書いてあります。発想の原点は当たり前にある身の回りのもので、レオナルドの頭の中では自然と技術が一体になっていたというのが興味深いです。昔の全日空の尾翼マークに描かれていたのは、実はレオナルドの「空気スクリュー」だったのですね。
機械の動きかたを示す矢印の色と形にも工夫がほどこされていて、その美しい色調とデザインには、イタリアらしさを感じることができます。このような工芸・デザイン志向はレオナルドのころから現在へ、連綿と続いているのだとつくづく感じました。
機械的仕組みに縁遠いわたしのような文系人にも、直感的にレオナルドの天才ぶりがわかる一冊です。ご家族みなさんでどうぞ手に取ってみてください。
著書名:ダ・ヴィンチ 天才の仕事
著者 : ドメニコ・ロレンツァ/マリオ・タッディ/エドアルド・ザノン
訳者 : 松井 貴子
出版社 : 二見書房
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