【みんなみの里】万能発酵調味料のすすめ | MUJI BOOKS「里山良本」

　夏になると冷たい飲む点滴、甘酒が欲しくなるということで、みんなみの里にある発酵料理本のひとつをご紹介します。

　本書は麹の持つうまみの秘密や、歴史などのわかりやすい解説があり、塩麹と甘酒をメインに使った和・洋・エスニック・スイーツなどのレシピがカテゴリーごとに紹介されています。特に麹を使った調味料の、麹白醤油やガーリック塩麹オイルは是非作ってみたくなりました。甘酒ブランマンジェなんかも欲しくなりますね。
　巻末では麹使いの職人たちという特集があって、それぞれの取材をまとめたものとプロダクトを紹介しています。千葉県からは神崎町の蔵元・寺田本家が登場。無農薬米を使い、田んぼから採取する種菌（もやし）によって醸されるお酒は唯一無二で、全国に多くのファンがいるそうです。
 
　著者のタカコナカムラさんは「Whole Food」(全体食)を日本で広める活動を続けていて、ブラウンライスカフェのプロデュースやベジブロス、旨塩麹、食品の50℃洗いなどなど話題の人物。さまざまな著書で食生活向上のヒントを届けてくれています。

　本書のレシピで簡単に作れる甘酒や塩麹。日本の環境でしか増やせない特別な「国菌」である麹菌を冷蔵庫に常備して、暑い夏を乗り切っていこうと思いました。




書籍名：塩麹と甘酒のおいしいレシピ
著者：タカコ・ナカムラ
発行所：社団法人　農山漁村文化協会


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