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現代によみがえる、下駄づくり

諸国良品

2015/05/08

静岡市には“材木町”という町名が存在するほど、かつては林業が盛んでした。江戸時代初期に、徳川家康が駿府城や浅間神社造営のため全国から職人を招集。彼らがそのまま住み着いて、静岡の伝統工芸「駿河塗り下駄」の発展に寄与したといいます。その後需要が減少した下駄をもう一度作れないかと立ち上がったのが、水鳥工業でした。機能性・安定性・デザインの改良を重ねながら「日本一はき心地の良い下駄づくり」に取り組んでいます。

水鳥工業の下駄づくりのポイントの一つは、足を優しく包み込む鼻緒つけ。履いた時に足にフィットするよう、鼻緒をつける時に足の専門家が作る“ラスト”と呼ばれる足型を下駄台に合わせて行います。過去にサンダル用の天板製造やシューズの中底加工をしてきましたが、その技術が生かされています。

また、一日中履いていても足が疲れないように、左右の足裏のラインに気持ち良くフィットする木地部分は、職人さんの手彫りで仕上げています。足にピッタリするため、走ることも可能。水鳥工業の下駄を履くと、血流循環量が活発になり、体の重心も最適な位置に近づくそう。

「下駄は平和な時代に進化する履物。いつまでも下駄を履いて暮らせる平和な時代が続いてほしい」と社長の水鳥正志さんは話します。最近では静岡産ヒノキを用いた下駄や、新しいタイプの室内履きづくりにも挑戦。森からの恵みを受けて暮らすなか「少しでも恩返しをしたい」という想いから、地元の木を積極的に活用しています。

ふんわりとした木の感触と、クッション性のある優しい履き心地が特長のルームシューズは、軽くて柔らかい素材が裏に使われているため、歩く際の音も気になりません。スニーカーを履いているように足裏の動きに沿る、しなやかに曲がるソールは、2枚のヒノキを伸縮素材でつなぐことで実現。木の履物とは思えないスムーズで柔らかい動きを実感できます。

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生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 株式会社水鳥工業

    生産者名 株式会社水鳥工業 詳細

    昭和12年に下駄の木地製造業からスタート。その後、サンダル用の天板や中芯の加工、シューズの中底加工と、時代に合わせた履物づくりをしてきました。しかし、平成元年頃に「このままだと、日本でのサンダル、シューズ製造は激減する」と危機感を抱き、自社で下駄づくりを始めることに。過去の技術を集結させ、履き心地を追求しています。「世界中の人にもっと下駄の良さを知ってもらいたい」と社長の水鳥正志さんは野望を語ります。

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