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歴史ある「川越いも」を現代につなぐ

諸国良品

2019/10/18

1750年頃から始まったとされる、川越地区におけるさつまいも栽培。ある時、川越藩主が10代将軍・徳川家治氏にさつまいもを献上したところ、その鮮やかな色と味が評価され、「川越いも」という名が付けられたそう。そんな川越いもを300年以上に亘って栽培するのが、「むさし野自然農場」です。10代目の武田浩太郎さんは、さつまいもの栽培、直売所の運営に加え、2013年にはカフェをオープンするなど、川越いもの伝道師として活躍しています。

「むさし野自然農場」のある三芳町(みよしまち)上富(かみとめ)地域は、川越藩主・柳沢吉保による「三富(さんとめ)開拓」の地で、川越いもの栽培が特に盛んなエリア。もともとは栄養分が少ない関東ローム層の不毛の地とされていましたが、この土地に植えられえた豊かな雑木林の落ち葉が堆肥化して腐葉土となり、さつまいも栽培に適した土壌になったといわれています。

現在「三芳町川越いも振興会」に参画している農家だけでも29軒あるほどで、農家が軒を連ねる通称「いも街道」には、毎年秋になると直売所を目掛けて多くの人が集まるそう。
「生産量は他の産地に負けるかもしれませんが、味には自信があります!というのも、直売でダイレクトにお客様から意見をもらえるので、その声を参考にしていますから」と武田さん。

就農して7年ですが、代々のやり方をベースにしながら、地域の農家さんたちからもアドバイスをもらうなど、毎年試行錯誤しているといいます。直売所に来たお客様からの「休める場所があったら…」という声でできた「OIMOcafe」も、自分たちが実際に調理をすることで品種の特徴を改めて知ったり、ここでもお客様からすぐに味の感想を聞けたりと、栽培に直結した情報収集の場になっているそう。

最近では「OIMOcafe」が評判を呼び、カフェ目的で来たお客様が川越いもの存在を知るという、逆転現象も起きているんだとか。また、カフェメニューのレシピを提供するなど、さつまいもの使い方の提案ができる場所にもなっています。

ほくほくした食感でどんな料理にも使える「むさしこがね」、ねっとりとした食感が人気の「シルクスイート」、カフェの看板メニューであるさつまいもサラダやスイートポテトに使用している「むさし金時」、天ぷらや大学いもに最適な「紅赤金時」など。

歴史ある川越いもを新しいアプローチで発信し続ける「むさし野自然農場」が作る、多様なさつまいもを味わってみませんか?

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生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 むさし野自然農場

    生産者名 むさし野自然農場 詳細

    埼玉県南部の三芳町にある、さつまいも農家。300年以上、さつまいもの栽培を行い、2013年にはさつまいも農家による、さつまいも好きのための、さつまいも料理のカフェをオープンした。10代目の武田浩太郎さんは、NYとパリに焼き芋屋を出店するという夢に向かって日々邁進中。