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変わらない要素と、変えていく用途

諸国良品

2015/01/30

弥治郎系こけしには250年の歴史が引き継がれてきています。世界的にも、ここまで変化しない人形は珍しいといわれるほど。「誰かが作らないと伝統は残らないですから」とこけし工人の佐藤英之さんが話すように、伝統こけしとは名前だけでなく、時代が変わってもしっかりとその型にそって作られています。こけしけん玉は、伝統の技法を守りながらも、現代に愛される「使える」こけしです。

伝統こけしは、農家の副業として東北地方の極しい冬の間に、子ども用玩具やお土産物として作られたのが始まり。その後、大人が鑑賞用として価値を見いだしました。

カンナ棒を使って器用に手首を回しながら木を削っていくと、あっという間に、筒型だった木がこけしの形に変化していきます。佐藤さんは、代々引き継がれている、70種類以上の伝統型に沿って製作しています。

材料となる木材は全て国産天然木を使用。材料の選定から始まり、ロクロにかけて削る前にできるだけ近い形に切ったりする木取りの作業に時間がかかるといいます。

佐藤さんの作る弥治郎系こけしの特徴は、しま模様が多いこと。ロクロを回しながら、くるくる回るこけしの胴体にそっと筆を入れると、みるみるうちに線が描かれていきます。

かつては子どもの遊びというイメージの強かったけん玉ですが、近年、ファッション性の高い遊びとして、世界中で年齢を問わず愛されています。こけし工人の佐藤さんも実はけん玉プレーヤーの一人。けん玉を通じて、こけしが世界に知られる日も近いかもしれません。

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生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 木地処さとう

    生産者名 木地処さとう 詳細

    今年で103年目を迎える「木地処さとう」は、家族全員でこけし製作を行っています。こけし作りを始めて12年目という、3代目の佐藤英之さんは、「死ぬまでできる仕事だから、まだまだ修業中。日々、木に教えられていますね」と謙虚に語ります。
    東日本大震災と原発事故の影響で、一時は群馬県への避難を強いられましたが、避難先でもこけし作りを続け、平成24年4月より福島県いわき市の本店で製作を再開しています。

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