キービジュアル画像:青森の風土が育んだ、門外不出の在来えだまめ「毛豆」

青森の風土が育んだ、門外不出の在来えだまめ「毛豆」

諸国良品

2016/09/16

サヤも葉も茎も金茶色の毛に覆われている「毛豆」は、青森県で栽培されている在来の枝豆です。夏に旬を迎えるイメージの強い枝豆ですが、毛豆は晩秋の味覚として親しまれています。りんごの作業が慌ただしく始まる5月以降に植えられ、日中は真夏の太陽をいっぱいに浴び、夜は津軽らしい冷え込みを受ける、この激しい寒暖差を繰り返しじっくり生長することで豊かな風味と強い甘みが作り出されます。大粒の豆はコクがあり、ほっくりとした食感が特長です。

市場に流通している枝豆の多くは、流通上の問題や、口に含んだ時の口触りなどの理由からサヤに生える毛をなくすように品種改良されてきました。一方の毛豆は見た目の改良を加えることなく、代々美味しいと思う豆を選抜しながら、昔ながらの良さを保ってきました。

青森県民は「毛深くてこその毛豆、毛こそうまい枝豆の証」と信じ、愛情を込めて「毛豆」と呼んでいます。かつて毛豆を育て、種を採る担当だった各家のお嫁さんたちが家族のためにいかに旨い豆を育てるかを競い合ってきたと言われ、この競い合いによって毛豆の味が向上してきた、とも言われています。

毛豆を青森の特産品のひとつとして広く知ってもらいたい、と2011年に設立された「青森毛豆研究会」ではまだ謎の多い毛豆の歴史を探る他、より毛豆らしくおいしさのある豆を探し出すイベント「最強毛豆決定戦」なども開催しています。

「甘みが強くホクホクとした栗のような味わいのある毛豆は、全国でブランドとされる枝豆に匹敵する美味しさがあるのに全国的には知られていません。味わいをより引き出す栽培の工夫だけでなく、研究会の一員として価値を伝えていきたい」と生産者は話します。

豊かな風味を持つ毛豆は、さやから出して料理やスイーツに使ってもOK。豆の粒が大きく、実がしっかりとしているので、彩りよく存在感もあります。ゆでて食べるシンプルな毛豆を味わったあとは、ぜひ料理に使ってみてください。

青森では毛豆を漬け物にして食べる習慣があります。塩だけで漬けられた毛豆は、乳酸発酵して甘酸っぱく漬け上がります。旬の時期にゆでたての毛豆を食べられなかった家族や知人への心づくしのもてなしとしてお正月に振る舞われる、故郷の一品となります。

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生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 株式会社コンシス

    生産者名 株式会社コンシス 詳細

    2011年に設立された青森毛豆研究会に所属し、栽培研究をしながら青森毛豆のブランド化に取り組んでいます。旬が短く、通常の枝豆よりもきわめて遅い収穫期を迎える毛豆を通年食べられるよう、加工や流通なども合わせて進めています。