農の穣りを通じて幸せを育む「農穣幸育(のうじょうこういく)」を目指して

農の穣りを通じて幸せを育む「農穣幸育(のうじょうこういく)」を目指して

諸国良品

2020/05/22

新潟県、燕三条エリア。江戸時代から金属加工産業で知られるこの町は、県内でも雨が少なく穏やかな気候に恵まれた風土で、農作物の多品目産地としても知られています。日本一の大河、信濃川の旧三角州に位置し、清流・五十嵐川や加茂川によってもたらされたミネラル豊富な土壌は、滋味あふれるお米や野菜、果物を育んできました。そんな土地で、祖母から引き継いだ農地にて、アスパラガスと枝豆の生産に精を出すのが飯塚農園です。

「三条の土は粘土質で、水分と養分を安定的に掴んでくれる土壌。だから美味しい野菜ができるんです」そう話すのは飯塚農園の飯塚英晃さんです。農業大学校卒業後、祖母から継いだ土地で枝豆づくりに励んでいましたが、県の職員からの勧めもあり乗り出したのがアスパラガス栽培でした。

しかし、当時は土づくりから全てがいい加減で、8年目にして全滅に…。自信を失っていた飯塚さんが、もう一度やり直そうと思えたのは仲間からの激励があったからでした。「それから2年間、昼夜問わずどんな天気でも畑を訪れました。これでダメだったらもう農業を辞めよう」そんな想いで畑に通い詰めていたといいます。

一般的にアスパラガスはハウス栽培が多いですが、新潟では露地栽培が多く、天候にも左右されやすいです。そんななか飯塚さんは「自分には農業しかないし、何よりも農業が好き。失敗したら農業が続けられなくなる」という覚悟をモチベーションに、なんとか軌道に乗せます。そして、自分なりのアスパラガスができなければ意味がないと、自家培養した菌を混ぜた土壌づくりや、農薬を限りなく制限したオリジナルの栽培方法を確立していきました。

その後はアスパラガスの原産エリアといわれるイタリアにまで赴き、現地の作り方を学びに行ってきたという飯塚さん。研究熱心で生産にひたむきな姿勢は、地元のシェフからも支持され、今では三条市内の様々なレストランからも引き合いがあるようです。みずみずしい食感と、甘みと旨味のバランスの良さは、地元でも評判です。

また、引き継いできた枝豆も、実は新潟が作付面積、堂々の全国1位を誇る特産品。極早生品種で爽やかな甘みが特徴の「弥彦むすめ」を筆頭に、濃い味わいの「湯あがり娘」や香りが豊かな「黒埼茶豆」など、6月から10月上旬まで、さまざまな品種を作っています。ただ、出荷量で見ると全国6位と落ちるのは、農家が自分たちや親戚・友人に配って食べてしまうからだとか。

飯塚農園のコンセプトは「農穣幸育(のうじょうこういく)」。農の穣りを通じて、家族、従業員、シェフ、お客様、地域、日本、世界中の幸せを育くんでいくこと。愚直に栽培に取り組んだ飯塚農園のアスパラガスと枝豆を、是非一度ご賞味ください。

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生産者紹介

  • 飯塚農園

    生産者名 飯塚農園 詳細

    新潟県三条市にある祖母から引き継いだ農地で、アスパラガスと枝豆を栽培しています。アスパラガス栽培では8年目にして一度全滅させるも、失敗したら農業を辞める覚悟で取り組み直し、原産エリアのイタリアにまで赴き学ぶなどしながら栽培法を確立。新潟伝統の枝豆栽培にも取り組みながら、三条の農業を盛り上げています。

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