東急株式会社|賃貸マンション

事例 No.004
時期
2021年2月
エリア
神奈川県・横浜市
カテゴリー
集合住宅
業務範囲
コンセプト企画、内装デザイン、造作家具設計、什器・家具納品
  • #地域土着化
  • #ワークショップ

ワンルームの可能性と、地域とつながりを生む仕掛けを考える。

スタイリオ妙蓮寺Ⅲは、東急株式会社さま(以下、東急)が”もっと自由に、もっと楽しく”をコンセプトに掲げた賃貸マンション「スタイリオ」の妙蓮寺エリア3つ目として新築された物件です。
『単身者向けマンション』として開発がされている物件に対して、コロナ禍の不安や悩みをサポートできるような提案と共に、これから訪れる「リモート時代のワンルームの可能性」と「地域とのつながりを生む仕掛け」を、無印良品・東急・地域に根付く地元の不動産会社が一緒になって模索する形で、企画がスタートしました。

暮らす人の「ちょうどいい余地」を考える。

今回、空間提案を行うにあたり、まずワンルームでの一人暮らしに「本当に必要な要素」とは何か考えました。
一人暮らしを始めるとき、借りる部屋に何もないとお金がかかりますし、備え付け家具などがありすぎても、自分の好みの選択ができなくて不自由に感じます。
そこから「はたらく」「寝る」「しまう」という、くらしに必要な要素をまとめた特注家具でしっかり基本を揃えつつ、個々の好みが分かれる、ソファーやベッドなどのインテリアや収納小物などは、自身で選ぶことができるというような「ちょうどいい余地のあるワンルーム空間」の実現を目指しました。

目指したのは「変えられるワンルーム」

「くらしの基本」をしっかりと整えたら次は、いかにリモートワークを快適にするかです。リモートワークと上手に付き合うポイントは、ON・OFFの切り替えにあります。
ひとつの空間で気持ちよく暮らし、働くために、家具を動かすことでON・OFFの切り替えを行える空間作り『変えられる1R』を考えました。
無印良品の『大小キャスタ付きスチールシェルフ』を移動することで、棚や間仕切りとして、状況に応じて簡単に模様替えすることができ、集中して作業したいときには、ベッドと机の間にシェルフを置くことで、OFFを想起させるものを隠すことができますし、オンラインミーティング時には背中にシェルフを置くことで、気になる背景の映り込み問題が解決します。
また、くつろぎや団欒の時間には、シェルフをキッチンスペースへ動かすことで、簡単に開放的な空間を作ることもできます。

空間が良いだけでは、人の生活は良くならない。

無印良品では「空間が良いだけでは、人の生活は良くならない」と考えています。
この記事を読んでいる皆様の中にも、一人暮らしの経験を思い返してもらえればと思いますが、一人暮らしは想像以上に大変で、暮らし方によっては生活習慣の乱れから生活が堕落してしまうこともあったのではないかと思います。
今回の企画も空間が良いのは前提として、そこから「本当に必要なものを自ら選べて、街に愛着の湧く暮らしがイメージできること。
住んだ後も健やかな生活ができること」を考え、無印良品・東急・地元の不動産会社で協力し「くらしサポートマーケット」という小さなマルシェを月一で開催することになりました。
「くらしサポートマーケット」では、その月ごとに必要になりそうな商品を「無印良品の移動販売」で販売をしながら、隣のスペースにパン屋さんや植物屋さんなどの地元の隠れた名店に出店してもらうことで、暮らしの困りごとを解決しながら、入居者がやわらかく街につながるきっかけを作っていきました。
今後も無印良品の空間設計では、自分の住む街までを住空間としてとらえ“地域×ヒト×モノ”と連携をし、都市で失われつつある”つながり”を再構築できるような取り組みを継続していきます。

ご相談の流れ

  1. ご相談

  2. 現地調査

  3. コンセプトメイク・設計デザイン

  4. 見積もり・ご契約

  5. 施工〜お引き渡し

まずはご依頼ページよりお気軽にお問い合わせください。