三菱ガス化学株式会社|研修・交流施設

事例 No.008
時期
2022年3月
エリア
岡山県倉敷市
カテゴリー
オフィス
業務範囲
コンセプト企画、内装デザイン、サイン計画、造作家具設計、什器・家具納品
  • #国産材活用
  • #アップサイクル
  • #オリジナル建材

「利用率が下がった厚生施設をリノベーションし、社員の交流を再活性化させたい」

岡山県の工場内にある厚生施設を改修したいというご依頼をいただきました。
建設当時は教育研修、社内交流の場として活用されてきましたが、現在では執務スペースや倉庫等になり、社員交流としての場は衰退していたそうです。
そこで、国内外の社員の研修・交流施設としてアップデートし、社員交流を再活性化させたいという内容です。
完成は2022年の3月中を目指し、約5ヶ月という短期間でプロジェクトが進んでいきました。実は、現場は解体工事が既に始まっている中、設計をスタートしています。
良品計画より先に他社でも内装家具提案がされており、先方の担当者曰く、どこにでもある普通のプランに納得がいかなかったとのことです。
そのような中で急遽、良品計画にもお声掛けをいただき「ぶっ飛んだ提案をください」というのが最初のご要望でした。
同じお金をかけてリノベーションするのであれば、三菱ガス化学らしい誇れる空間にしたいという担当者の思いから場づくりが始まりました。

化学を扱う会社だからこそ環境にも配慮したい

「三菱ガス化学らしい空間づくり」というご要望を掘り下げるために、まずはヒアリングを重ねました。
事業内容、働き方、会社風土、施設の使い方、どんな場所にしたいか、どんな方が主に利用されるかを事細かに尋ねていきました。
その会話の中で得たキーワードが「化学を扱う会社だからこそ環境に配慮したい」です。
社会的なイメージでは化学と自然とは対局な位置にいるように思えるのですが、その印象を払拭するような空間にしたいというお話でした。
入口から入ってすぐ木の温もりで溢れる空間になっていたり、とにかく働く人がリラックスできたり、色々な目的を持った人が使いやすい環境にしたいと様々ヒントをいただきました。

化学→化学式→ベンゼン環→六角形

具体的な設計デザインへの落とし込みは、三菱ガス化学さまの事業の軸となる「化学」から発想を得て、動線、人の動き、可変性のある空間と過ごし方を考えました。
そこで提案したのは「化学をモチーフに遊び心が溢れる自然素材と融合した空間」です。
エントランス間仕切り、ソファ、テーブル、個人ブース、サイン計画、アクセントウォールをとことん六角形をモチーフに三菱ガス化学様だけの特注家具を設計し、内装やサイン計画のデザインをおこなっています。
また、内装材や家具にできる限りフェイクではない自然素材の木材を取り入れることも積極的に提案をしました。

納品して終わりではない関係づくり

無事に提案を採用いただき、納品準備を急ピッチで進めていきました。
納品現場にて作業をしていると、様々な部署からたくさんの社員の方々が足を運んで、見学をされていました。
ほとんどの皆さまが以前との施設の変わりように驚き、ここで働くのが楽しみだと話してくださいました。
改めて今回のリノベーションの社内での関心の高さを実感し、また直接ここで働く方々の多くの反応を見ることができたのは、とても有難い機会でした。
納品後には「無印良品さんに頼んで良かった」と嬉しいお言葉も頂戴しています。
また、今回の納品をきっかけに、外観改修デザインや更衣室の改修のご相談をいただくなど、納品して終わりではない、今も継続した取り組みへと発展しています。

ご相談の流れ

  1. ご相談

  2. 現地調査

  3. コンセプトメイク・設計デザイン

  4. 見積もり・ご契約

  5. 施工〜お引き渡し

まずはご依頼ページよりお気軽にお問い合わせください。