Solotime豊洲|テレワークオフィス

事例 No.010
時期
2022年7月
エリア
東京都江東区
カテゴリー
オフィス
業務範囲
コンセプト企画、内装デザイン、サイン計画、造作家具設計、什器・家具納品
  • #地域土着化
  • #ワークショップ

豊洲に必要なテレワークオフィスとは?

東京電力ホールディングスさまが運営されているテレワークオフィス”Solotime"
これまで法人会員向けのサービスとして都心郊外を中心に店舗を展開してきましたが、一般(個人)の方にもご利用いただけるサービスの拡大に向けて、その“1号店”を豊洲に作りたいというお話をいただきました。
より過ごしやすく、居心地の良い働く場とコミュニティスペースを作ってきた無印良品の生活者目線のノウハウを活かせないかとお声がけいただいたのがきっかけです。
今までのSolotimeはコクヨさまが設計施工を担当されており、今回は2社による共同提案にてPJTを進めました。お互いの得意分野などを議論しながら、役割分担していくことで、新しい連携の仕方になったと感じています。
PJTの始まりはフィールドワークからでした。豊洲近郊はマンションが立ち並び商店も多く、なんでも揃っていることから、生活する上で豊洲を出る必要がないのでは?と思っていました。
ですが、企画を深掘りする為に実施した豊洲近郊のフィールドワークを通して、コロナ禍で暮らす環境や家での過ごし方がめまぐるしく変化しており、休日にちょっと仕事したいとか、空き時間を活用して好きなことをしたいとか、そういった希望を叶える場所が少ないと思いました。
また、学生さんが近隣の商業施設にある有料シェアスペースを使って自習している姿も見かけ、多世代の一人時間を充実させる場所が、家や働く場所の往復だけではなく、豊洲の街には必要なのではと感じています。

地域で働き、暮らす方々とのお茶の間会議

お茶の間会議で集まっていただいたのは、共働きの女性中心でした。自宅内で働く環境や居場所を作ることに、ストレスを感じているという印象です。
コロナ禍まで家に長時間いることもなかったと思うので、旦那さんとの仕事の割り振りや家事の分担、ワークスペースの作り方も変わってきていると思います。
マンション住まいの方が多い中、マンションにはコミュニティやイベント、住民同士の交流は多く設けられており、その点は新たに求めていない意見が多かったです。
そこで、仕事をするだけではなく、カフェでもない場所が必要なのではと考えました。
共働きが多く、子どもの送迎の間に一人時間を捻出するという方もいらっしゃいました。限られた時間をどれだけ心地良く自分のパーソナルスペースとして使えるかということを念頭に、設計へ活かしたい思いに繋がっています。
お茶の間会議の中でたどり着いた企画は、『カフェ以上、オフィス未満』のような場所です。
居心地はカフェよりいいが、オフィスほどの緊張感がないようにしたい。
テレワークオフィスで趣味や勉強など、仕事だけでないさまざまなことをできる場所にしたいと考えました。

素材にこだわった居心地が良い居場所づくり

設計でこだわったポイントは3つです。
1つ目の素材感は無印良品の店舗でもよく使用している、土や木、金属などの素材を活かそうと思いました。
とはいえ、多数の方が使うためメンテナンス性も考慮しています。
珪藻土クロスは白いクロスでやることが多いのですが、素材感があり色もベージュでやわらかな雰囲気にし、掲示板や収納家具、ごみ箱周りも木質を中心に素材選びをしています。
2つ目の緩やかな空間の間仕切り方は、より居心地良い場所を作ることがポイントでした。現場が、全面ガラス張りで吹き抜けの気持ち良い空間だったのを活かしたいと思い、中央に大きなテーブルを設けました。
また、対面で座った時の目線が気になる方に配慮し、フェイクの植栽を入れて目線が合わないようにしました。
一人あたりの座席幅も1m20cm程のゆとりがあるレイアウトになっているため、カフェなどに比べるとスペースが広いのも特徴です。
席は外の景色を見ながら仕事ができる開放感ある雰囲気にし、間仕切っている板も布を貼り込んだファブリックパネルにして、やわらかい印象に仕上げています。
3つ目のやわらかい雰囲気は、入口からアーチが続く形にしてかまくらのようなこもれる部屋を表現しました。
店舗の外観はSoloTimeでできることを伝えるため、作家さんにイラストを描いていただきました。それにより、やわらかい印象を与え中に入ってみようという気持ちにさせられたと思います。

自宅でもないオフィスでもない自分だけの集中時間が持てる場所

オフィスというより、一人時間をより集中できる家以外の拠点ということで、家にいる時間のようにお菓子をつまみ、お茶で一息つけるような「一坪喫茶」という場所を提案しました。
自分で過ごしやすいように備品を選べる「シェアストック」も設置しています。
内装やインテリアのこだわりもあったのですが、備品に関しても暮らしに寄り添った過ごし方ができるような仕掛けを用意しています。
今後も更に多様化していく働き方に合わせた働く場の提案をしていきます。

ご相談の流れ

  1. ご相談

  2. 現地調査

  3. コンセプトメイク・設計デザイン

  4. 見積もり・ご契約

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