福井県済生会病院|バス待合室

事例 No.011
時期
2022年11月
エリア
福井県福井市
カテゴリー
オープンスペース
業務範囲
コンセプト企画、内装デザイン、サイン計画、造作家具設計、什器・家具納品
  • #国産材活用
  • #地域土着化
  • #オリジナル建材

ソーシャルインクルージョン

福井県済生会病院は「ソーシャルインクルージョン」をテーマに掲げ、世代、性別、健康状態などの垣根を超えて、多様性のある新しいコミュニティ機能を持った病院の在り方の追求に取り組まれています。
その中で施設の一部リノベーションを検討されており、病院内の特別個室、社員食堂、立体駐車場内のバス待合室のデザインの相談を受けました。
初めてご相談をいただいた段階で立体駐車場1階内のバス待合室は、既に建替えの建設が進んでいました。
そこで、まずはバス待合室の提案を第一弾として、内装材の決定や家具のレイアウトの検討を始め、バス待合室の設計をスタートしました。

つどえるバス待合室

提案の際にバス待合室で必要なことはなんだろうと掘り下げていきました。
周辺地域やバス停を利用するひとが、ただ待つだけから滞在しながらコミュニケーションが取れる場所へできないかと考えました。
近隣には住宅地と田園風景が広がっています。
徒歩圏内に雑談やおしゃべりができるカフェや喫茶店が少ないなと思い、バスを待つ場所が、つどえる場所になれば良いなという思いで計画しました。
また診察後や学校帰りにバス停を利用することを考え、いくつか過ごし方に合った家具の計画と選定をしています。
集まって話せるオーバルのテーブル、ゆっくり少人数で話せるソファ席、ひとりで作業ができるカウンター席、どこからでも座れるベンチ、お好きな席を選んで過ごしていただけたらと思います。

国産の木材で空間をつくる

ここで使用している内装材や家具は、隣接している県の木材をつかいました。
病院では特に天然の木材が使われることが少ないですが、施設っぽさを無くしたり、滞在したくなるように、壁面材やテーブル、ベンチなど天然無垢の杉材を使用しています。
角材でそのまま使う、板状のものを使うなど、木材の無駄が少なくなるよう工夫しました。
そのほか、立体駐車場の内装素材の色の選定なども提案させていただきました。白すぎず、暗すぎず、立体駐車場が薄暗い印象になることがないように選定しています。
今後は、場に関わる当事者を生み出す雑談会やDIYのワークショップの実施なども提案しながら、病院内の特別個室や社員食堂のリノベーションを実施していきます。

ご相談の流れ

  1. ご相談

  2. 現地調査

  3. コンセプトメイク・設計デザイン

  4. 見積もり・ご契約

  5. 施工〜お引き渡し

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