北海道清水町|移住促進住宅

事例 No.012
時期
2023年1月
エリア
北海道清水町
カテゴリー
宿泊施設
業務範囲
内装デザイン、造作家具設計、什器・家具納品、グラフィック制作
  • #移住定住促進
  • #空き家活用
  • #国産材活用
  • #地域土着化
  • #間取り変更

暮らしに関わることすべてが仕事の領域

北海道清水町 旧教員住宅を移住体験住宅としてリノベーションしたプロジェクトです。
プロジェクトの始まりは、22年9月に無印良品を展開する株式会社 良品計画とAirbnb(※)が包括連携協定を締結したことがきっかけでした。
全国の遊休不動産の活用する共同提案を行い、日本の「宿泊施設の多様化」と「地域のにぎわいづくり」に寄与していくのが目的です。
全国各地で顕在化する人口減少による担い手不足、宿泊施設や商店の閉店などの遊休不動産の増加は今回の清水町も例外ではありませんでした。
その一方で近年、都市部から地方への関心は高まりをみせている側面もあります。
そういった流れを、清水町も地域活性化へつなげていきたいという想いがあるものの、宿泊施設や移住者向けの不動産物件が不足しているのが実態にありました。
そこで清水町もAirbnbと包括連携協定を締結。
まず、打開策として、町内に点在する遊休不動産を民泊として活用したりと、地域活性化に向けた取り組みをスタートしていくタイミングでした。
そういった背景から、無印良品も元々教員住宅として使われていた住戸をリノベーションをさせていただくことになりました。
※「Airbnb」「エアビーアンドビー」「エアビー」の各名称及びロゴはAirbnb Inc.の登録商標です。

旅と暮らし双方の雰囲気を楽しめる空間へ

「日常の家」というコンセプトを提案し、宿泊する人数にかかわらず、旅と暮らしの両方の時間を楽しんでもらえるような家づくりを考えたプランニング、訪れたゲストの皆さんが過ごしやすい空間になるよう意識しました。
例えば、もともと3LDKだった旧教員住宅を2LDKへ変更しています。
和室中心だった間取りも、開放的で広いリビングへと変わっています。
空間の中心には、その地域を感じやすい食の時間が楽しめるよう、キッチンと北海道の木材を使ったテーブルを設置しました。
また、多様化する働き方に対し2拠点生活をイメージできるようなワークスペースもつくっています。

日常を振り返る場所として

今回のコンセプトにはコーディネートした空間に興味や関心を持って、その地域に訪れたひとが「地域の暮らし」を振り返る場所になれば、という思いもあります。
地域を訪れたときに、その土地での暮らしを体験できる拠点となる住宅が空き家を活用していることは、とても良い取り組みである一方で、多くの移住体験住宅は居抜き状態のままとなっています。
そのような状態だと、家の外で日中は地域の暮らしを体験し、イメージを膨らませる一方で、夜に移住体験住宅に帰ってくると、家の中は全国どこにでもあるような部屋のままです。
それでは外で日中感じた地域での暮らしの想像を、家の中で深めて考えることは難しいのでは?と感じていました。
移住を検討し、体験しに来るゲストの方々は、きっとその地域での日常の暮らしをより具体的にイメージできたら、移住を決断する助けになるのではと思います。

地域の暮らしを伝える活動は、これからも

今回の取り組みは、移住を検討する方に向けたメッセージとしてだけでなく、各土地での暮らしの様子や、地域の魅力を紹介する機会も増え、今まで伝え切れなかった町の姿を知っていただけるチャンスになると考えています。
今後も清水町に限らず全国各地の地域課題に対し、無印良品は地域にどう貢献できるか?考えながら、活性化のきっかけとなる活動を続けていきます。

ご相談の流れ

  1. ご相談

  2. 現地調査

  3. コンセプトメイク・設計デザイン

  4. 見積もり・ご契約

  5. 施工〜お引き渡し

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