イオンモール株式会社|イオンモール大和郡山 従業員休憩室リノベーション

事例 No.021
時期
2023年1月
エリア
奈良県大和郡山市
カテゴリー
店舗・商業施設
業務範囲
内装デザイン、造作家具設計、家具什器納品、グラフィック製作、DIYイベント
  • #国産材活用
  • #アップサイクル
  • #ワークショップ
  • #DIY

奈良の山々をイメージした休憩室

2022年3月、奈良県大和郡山市にある「イオンモール大和郡山」の無印良品の店舗をリニューアルすることが決まり、それと併せてイオンモールの館内にある従業員休憩室も「かんじ良い空間」に改修することができないか、ということでご依頼をいただきました。
元々の休憩室はかなり使い込まれており、インテリアも無機質な印象の空間でした。
また、従業員のみなさまからの事前アンケートを見せていただいたところ、「ただ食事を取るだけではなく、カフェのようにリラックスができる空間がほしい」「パーソナルエリアやソファ席がほしい」というような意見があがっていました。
そこで、座席数は今まで通りに確保しつつ、奈良の山々に囲まれたイメージや自然素材を取り入れながら、落ち着いて過ごせるような空間を提案していきました。

あるものを活かしたものづくり

今回は、「あるものを活かす」ということを大切にしながらプランを考えていきました。
改修をするからと言って、全てを新しいものに取り替えるのではなく、使えるものはなるべく残して活用していくこととしました。
元々休憩室で使っていたテーブルの脚を活用し、天板を奈良県の地域材に変更してアップサイクルをしていきました。
奈良県の中央部にある、美しい自然が残る吉野山で採れる吉野杉を使用し、製材所のみなさまにご協力いただきながら、テーブル天板に加工をしていきました。
以前は無機質な印象だったテーブルが、アップサイクルをすることで、天然木ならではの香りや温かみをかんじることのできるテーブルへと生まれ変わりました。
また、テーブルやカウンター席の他にも、パーテーションで仕切ったパーソナルスペースや、1人がけのクッション性のあるラウンジチェアなども設置して、それぞれの居心地のよい場所を見つけていけるようにバリエーションを増やしました。

ワークショップを通して自分ごとに

一部の壁面は、アクセントウォールとして優しい印象のグリーンにペイントをしていくこととしました。
また、今回はイオンモールの従業員のみなさまへ向けて、ペイントワークショップの開催という形をとりました。
当日のワークショップには、予定していた人数を上回る、20名ほどに参加いただくことができました。
参加してくださった従業員のみなさまと、ローラーやハケを交代で使いつつ、交流を楽しみながらペイント作業を進めていきました。
自分達が普段使う空間づくりに一緒に参加していただくことで、自分ごととして休憩室に愛着を持って大切に使っていただけるのではないかと考えています。

自由な使い方ができる空間へ

また、ワークショップでペイントしたグリーンの壁面にも合うような、山や自然をイメージできるアート作品や壁掛けの植栽もセレクトしていきました。
アート作品と併せて、無印良品の木製アートフレームも設置しており、納品の際には「テーブル天板に吉野杉を使っています。」ということを記したポップと、吉野山を見学した際に撮影した写真を入れました。
木製フレームは入れ替えが簡単なので、今後、たとえば従業員のみなさまで、それぞれテーマを決めたアート作品の展示や写真展などもすることもできます。

このように、それぞれの居心地の良い場所を見つけることができたり、自分ごととして自由に空間づくりを考えていくことができたり、あるものを活かしていくことで、ものに愛着を持って長く使うということができるような、小さな工夫を散りばめた休憩室となりました。

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