藤岡市桜山公園 みんなのカフェ「しき」

事例 No.030
時期
2023年9月
エリア
群馬県藤岡市
カテゴリー
店舗・商業施設
業務範囲
コンセプト企画・提案、内装デザイン、造作家具設計、サイン計画、什器・家具・食器備品納品
  • #国産材活用
  • #ワークショップ
  • #地域土着化
  • #シェアカフェ

桜山公園に地域の憩いの場所になるカフェを作りたい。

群馬県藤岡市の桜山公園は、国の名勝および天然記念物に指定されている冬桜の名所です。春と、秋から冬の年2回お花見が楽しめます。特に11月中旬には冬桜と紅葉の競演が見られる珍しい公園で、上毛かるたの「さ」『三波石と共に名高い冬桜』の場所です。しかしながら観光客が年々減っており、観光にきても憩いの場所がなく、すぐに帰ってしまう問題がありました。
また、地域住民の「いつかお店を開きたい」「食を通じて学びを提供したい」「地域のにぎわいを創出したい」をカタチにできる場所を創りたいという希望もあり、使われてない展示室をカフェ棟にリノベーションすることになりました。

地域の皆さんとつくる

地域の皆さんにも活用してもらい、また観光の方には周辺地域の魅力を知ってもらえる場所にするために、桜山公園の近くに通う中学生と一緒に、街の課題や魅力を見つけるワークショップを計6回行いました。ワークショップでは郊外学習の一環として街歩きや地域住民の方を取材し、最後には中学生によるインタビューをWEBページにまとめ、その情報をまちあるきマップとしてカフェに掲示しています。
インタビュー記事はこちらから

自然を感じ、見れる気持ち良い空間

ゆっくり桜を鑑賞できるように新しくベランダを設けました。腰窓だった開口部を大きな掃き出し窓にしたことで、ベランダに直接出られるようになり、元々の天井の梁も生かした広々とした空間となりました。
壁は珪藻土を使用した壁紙に貼り替え、床は磨き直すことで、明るい印象になるように心がけました。

地域の魅力を空間に取り入れる

地域や街の魅力を再確認するためのデザインを什器に取り入れていきました。石材が特産であることから、地元の石屋に協力いただき、テーブルの材として使用しました。リノベーションに伴いどうしても伐採しないといけない桜の木は、地域の森林組合の協力のもとサイドテーブル、ローテーブルとして利用しています。
また、ベランダのカウンターは、ワークショップで組立や塗装を中学生と行いました。塗装やインパクトドライバーを使ったことがない子が多かったため、教員にも協力いただきながら、一緒にDIYを実施しました。またこのカフェの名称も公募で募集し、四季を感じられる場所、そしてシェアキッチン型のカフェなのでメニューもその時々で変わることから「しき」となりました。
何度訪れても新鮮な気持ちで過ごせる魅力的な場所になっています。

ご相談の流れ

  1. ご相談

  2. 現地調査

  3. コンセプトメイク・設計デザイン

  4. 見積もり・ご契約

  5. 施工〜お引き渡し

まずはご依頼ページよりお気軽にお問い合わせください。