栃木県益子町 移住・定住促進事業
- 時期
- 2024年3月
- エリア
- 栃木県益子町
- カテゴリー
- PR支援
- 業務範囲
- コンセプト企画・提案、グラフィックデザイン
- #移住定住促進
リサーチや情報整理をかねた小冊子制作
益子町は、人口2万1000人ほどの里山です。「益子焼」の産地であることから、陶芸家をはじめ、ものづくりに携わる方が多く暮らしているのが特徴的です。
株式会社良品計画は、2021年10月に益子町と包括連携協定を締結し、地域のお祭の協力や、イベント立ち上げ支援などを行なってきました。そして今回、益子町の「2023年度移住・定住促進事業」を空間設計部が担うことになりました。
業務は大きく2つ。ひとつは、渋谷スクランブルスクエア内にある益子町未来共創拠点「SHIBUYA QWS」にて開催した、関係人口創出イベントの運営支援です。そしてもうひとつが、リサーチや情報整理をかねた、移住希望者向け小冊子の制作です。
読み手が共感できる住民インタビュー
まずは月に1〜2回現地を訪れ、フィールドワークや打ち合わせを重ねました。たくさんの町民の方々とお話をさせていただいて見えてきたのは、益子町には「自分のやりたいことをやってみよう」と思える空気があること。陶芸家でなくても、個人がカフェや絵本屋などのお店を開いていて、まち全体をおもしろくしています。
そうしたまちの魅力を伝えるために、小冊子に住民インタビューを掲載することにしました。人選は、役場の方に「リアルな益子暮らしを体現している人」をリクエストしました。理想の暮らしをしている人というよりは、“普通の人”が益子町でやれることを見つけて輝いている様子を伝えたかったからです。読み手にとって等身大の方々に登場いただくことで、「自分もできそう」「仲間に入りたい」と共感される記事になると考えました。
益子町は役場と住民の距離が近いため、こちらの期待以上に素敵な方々を紹介いただきました。
手に取りやすいサイズと、色褪せないビジュアル
小冊子の形は、なにげなく手にとり気軽に持ち帰ってもらえるよう、あえて規格外のコンパクトなものにしました。移住促進センターなど、ほかの自治体のパンフレットと陳列される場所で、埋もれないようにするという狙いもあります。実際、「目に入りやすい」と好評をいただいています。
また、こちらは今後5年程度各所で配られるとのことでしたので、5年経ってもすたれない内容を意識しました。例えば、メインビジュアルを写真にすると、写っている人の服装などから、時間の経過を感じやすくなります。そこで、抽象的なイラストを採用し、読み手にイメージの余白をもたせました。イラストレーターには取材や撮影に同行してもらい、肌で感じたまちの雰囲気を表現してもらいました。
まちの概要や移住情報は、最終的には既存のポータルサイトを見てもらえるようQRコードを掲載するなど、役場の方と何度も確認やすり合わせをし、目線を合わせながら、約半年かけて完成させました。
ソフトとハードを切り離さずに、地域と伴走する
空間設計部では、ハード面の整備で暮らしの提案をしていますが、そのプロセスにおいて、今回のような情報発信の業務を担うこともあります。
とくに地域に関する事業は、自治体によって課題やフェーズが違うため、それを見極めたうえで進める必要があります。今回のようなソフト面の取り組みは、地域への理解を深められて、より本質的な課題解決や暮らしの提案につながります。
今後も、さまざまなかたちでまちと伴走していきたいです。
益子町で「暮らす」魅力がたっぷり詰まった移住情報誌を配布します! | 益子町公式ホームページ (mashiko.lg.jp)
https://www.town.mashiko.lg.jp/page/page004112.html
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