民藝 MINGEI 生活美のかたち展

[開催中]
無印良品 銀座 2021年 319日(金) 〜 59日(日)
入場無料

異なる時代に生まれた民藝運動と無印良品は、それぞれが消費社会において、流行や生活様式の変化を受けながら自らの原点に問いを投げかけ続けてきました。この移動展覧会「民藝 MINGEI 生活美のかたち展」は、未来の無印良品に向けた新たな旗を立てるべく、日本民藝館の協力を得て民藝の美に学びながら、これからの道しるべを見出すためのメッセージを創造していく展覧会です。
無印良品はその名のとおり、日用品が主張することなく、日々のくらしのなかに溶け込んでいくように、ものづくりを続けています。台所、居間、洗面所などのどんな場所においても、また日本全国はもちろんのこと、世界中においても、日常に溶け込み、人々の役に立てる存在でありたいと願っています。この展覧会が、無印良品のものづくりに込められた思想を一つひとつじっくり確かめていただける機会になればと考えています。

主な展示品

焼締薬煎 中国広東省石湾/20世紀

緑釉行灯皿 瀬戸/江戸時代後期、19世紀

提籠 山形県/昭和初期、1950年代

白磁瓶 薩摩 平佐/江戸時代後期、19世紀

石炉 朝鮮半島 朝鮮時代、19世紀

焼締薬煎 中国広東省石湾/20世紀

緑釉行灯皿 瀬戸/江戸時代後期、19世紀

提籠 山形県/昭和初期、1950年代

白磁瓶 薩摩 平佐/江戸時代後期、19世紀

石炉 朝鮮半島 朝鮮時代、19世紀

企画キュレーション 深澤直人氏 メッセージ

無印良品のことを現代の民芸、あるいは現代の民具だという人がいます。

もちろん製作手段の違いはありますが、製品に作者の名を記さないことや装飾をしない無我で誠実なものづくりの姿勢などに、互いの共通点があると思います。しかもそのものたちは静かに用に即した美を放っています。 「民藝(民芸)」は1925年に柳宗悦らが命名した言葉であり、「民衆の工芸」のことを指します。観賞用としての雅な逸品ではなく、大衆に向けて作られた温もりを宿す実用の手工芸品の中に、健全で尋常な美が宿っていることを柳は見出しました。

われわれの日常や生活に寄り添う独自の「ものの美学」を提唱した柳宗悦は、自らが蒐集した17000点に及ぶ民藝品とその美学を多くの人々と共有したいと願い、1936年に日本民藝館を設立しました。日本民藝館は未だその美学を発信する民藝運動の基地として存在しています。

一方の無印良品は、印のついたマーケティング戦略に基づいたものづくりに抵抗し、質素で豊かな真の価値を目指して1980年に設立されました。

それはプロダクトによる現代の民藝運動と言えるかもしれません。人々が心の奥底で大切に思っている、平和で何気ない日常の生活に寄り添って行くこと。日本民藝館も無印良品もそのこころは変わらないと思います。 美を生み出す力の源泉たる「民藝」。そのエッセンスを紹介する「民藝 生活美のかたち展」が、未来に向けたものづくりへの試金石となれば幸いです。

日本民藝館館長 深澤直人

深澤直人 Naoto Fukasawa
卓越した造形美とシンプルに徹したデザインで、国際的な企業のデザインを多数手がける。電子精密機器から家具、インテリアに至るまで手がけるデザインの領域は幅広く多岐に渡る。デザインのみならず、その思想や表現などには国や領域を超えて高い評価を得ている。英国王室芸術協会の称号を授与されるなど受賞歴多数。2018年、「イサム・ノグチ賞」を受賞。多摩美術大学教授。日本民藝館館長。

概要

2021年1月16日(土) 〜 3月7日(日)
無印良品 直江津 Open MUJI
2021年3月19日(金) 〜 5月9日(日)
無印良品 銀座 ATELIER MUJI GINZA
主催
|株式会社良品計画
特別協力
日本民藝館
企画キュレーション
|深澤 直人
施工
|HIGURE 17-15 cas
グラフィックデザイン
|東川 裕子