日本の木でできた家具 後編

事例 No.034
時期
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エリア
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カテゴリー
プロダクト
業務範囲
商品開発
  • #国産材活用
  • #FFE

とにかく山にいく

前編はこちらから
「日本の木でできた家具」シリーズを開発するにあたり1番苦労したことは、商品作りというよりも「いかに木の個性を知ってもらい、理解してもらうか」という“伝え方の手法”でした。
そのため、無印良品、内田洋行の開発メンバーと何度も山や製材所へ足を運び、生産現場の方々と時には本音で意見を言い合いながら、木への理解を深めて行きました。
製造工場よりも山の現場への訪問の方が圧倒的に多かったです。
山へ何度も何度も訪問したことで、伝えたいことが明確になっていき、そして商品開発と同時に生まれたのが、冊子の「木準」と「山がいきる」(ともに2023年)です。

木のことを知ってほしい

「木準」は、木の利用ガイドブックのような冊子です。
木の個性を少しでも知ってもらい、理解しながら使ってもらえるようにと、作りました。
「木は生きているので、いろんな個性があるよ」
「木は手間がかかるけど、いいところもたくさんあるよ」
「木を使って困ったことは、こうやって解決してね」
そんなようなことが書かれています。
木を使うことに対して、ハードルを上げるのではなく、
使ってくれる皆様の不安をできるだけ解消できたら。そんな想いで作りました。

山のことを知ってほしい

「山がいきる」は、日本の木を使うことの意味を考えるコンセプトブックです。
商品の販促には触れず、
「山や木を生業にしている人は、こんな想いですよ」
「実は山はそんなに遠い存在じゃないんですよ」
「実は日本の木を使うことは、自分の暮らしにも繋がっていますよ」
そんなようなことが書かれています。
木を使うことを特別なことだと捉えずに、できるだけ当たり前に使っていくきっかけを作れたら。そんな想いで作りました。

商品開発を終わらせない

「日本の木でできた家具」シリーズの開発は、商品を生み出すだけではなく、商品を通じた価値観の共有やその先の未来に繋げていく、“活動” のような開発です。
全世界で販売されている商品のように、たくさんの数が作れる商品でない分、商品一つ一つの個性をしっかり伝え、「日本の木を使う仲間」を増やしていくことで、木を理解して使う優しい世界になっていくことを心から願っています。

そのためにも、これからもっと木の魅力、山の魅力を知ってもらえるよう、継続した活動をしていくために、作って終わりではなく、終わらせない商品開発を続けていきます。

ご相談の流れ

  1. ご相談

  2. 現地調査

  3. コンセプトメイク・設計デザイン

  4. 見積もり・ご契約

  5. 施工〜お引き渡し

まずはご依頼ページよりお気軽にお問い合わせください。