
無印良品では「完成させないオフィス」をキーワードに、社員が自らはたらき方を考え、改善していく風土づくりを実践すべく、本社ビルのリノベーションをおこないました。
そこで得た実体験を元に他企業様へ“感じ良いはたらく場”を提案しております。
この様な取り組みに共感いただいたSOMPOケア様と、感じ良い介護付きホームを目指し、高齢な入居者の方のくらしと働くスタッフのつながりを考えるため、無印良品、IDÉE との共同プロジェクトを立ち上げました。

まずは入居者の方だけではなく、働くスタッフにとっても感じ良い介護付きホームを目指し、無印良品とIDÉEのスタッフだけではなくSOMPOケアで働く現場のスタッフも巻き込み、みんなでできることについて考えました。
介護付きホームの良いところと悪いところ、働く時の格好はどんなものが良いのか、自分たちの事務所環境についてどんな風に働いているのか、など。
お茶の間会議と称してお茶の飲み、お菓子を食べながらフランクな雰囲気の中、雑談することで、自然に様々な意見が飛び交いました。
そこから見えてきたことは、「ケアは自分たちの手で、入居者の方と一緒に楽しめることがしたい」ということでした。
その為にも、事務作業を効率的に、誰でもわかる仕組みをつくっておきたい。
お茶の間会議でみつけた理想を目指し、みんなで新しい介護付きホームを作っていきました。


まずとりかかったのが整理収納です。いるものいらないものを分別し、物の整理を徹底的におこないました。


壁の塗装を現場のスタッフとおこないました。スタッフのみならず、徐々に変わっていく介護付きホームを見ながら入居者の方にも興味を持っていただけたようです。

収納の木製天板にオイルを塗る作業もみんなでおこないました。
木の家具を置くことであたたみは感じられますが、みんなでつくっていくことでより愛着がわき、家のようなあたたかみのある介護付きホームが出来上がっていきました。

整理収納を実施した人だけがわかるのではなく、誰でもわかる仕組みにすべく、透明の収納用品やしるしのつけ方にもこだわりました。

「車いすの方と一緒に庭いじりをしたい」というスタッフの意見から庭のリノベーションも行いました。
IDÉEのスタッフが1からデザインしたプランターは高さがあり、移動ができるため、車椅子の方でも作業のしやすいプランターに生まれ変わりました。



このようにみんなで作り上げることで全員にとっての家となり、「明るく開かれた感じ良い介護付きホーム」として今も進化を続けております。