新宿通り

【新宿】新宿区に所縁のある江戸東京伝統野菜の旅 3回目

石川さん

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2022/07/24

こんにちは。
先日よりスタートした江戸東京伝統野菜のシリーズ。

3回目の今日は「生産者:石川さんに会いに行く」をお送りします。

4月より、新宿区(東京都)に所縁のある江戸東京伝統野菜について、学び、沢山の関わる人達にお会いして来ました。
ぜひ、みなさんにも知って頂きたいので、ご紹介させて下さい。

5月某日
鳴子うりを育てている、石川さんのところへ、お邪魔して来ました。

ここで、鳴子うりの「物語」をご紹介します。
甘いものが少なかった江戸時代、真夏に冷やされた「鳴子うり」は、将軍はもちろん江戸庶民にも好まれる「水菓子」でした。
家康は、江戸に入府すると、「まくわうり」の栽培に適した土地を自ら探しているそうです。
※美濃真桑村からやってきた「まくわうり」が、江戸柏木の成子で(新宿)栽培されるようになり、「鳴子うり」となりました。

石川さんは、鳴子うりを作って3〜4年目、身体の調子も悪くて、上手く出来ないこともあるそうです。
鳴子うりは、
・良く出来たというのは何十本に2、3個しか無い
・完熟だと2日程で傷んでしまう
・病気(うどんこ病)にも弱い
という、何ともデリケートで希少なお野菜です。


石川さんに案内されたログハウス内には、とうがらしが吊るされていました。
 
01ログハウス
02石川さん

実は、内藤とうがらしも育てているそうで、内藤とうがらしの本をお見せしました。
そこで発覚したのは、何と!
表紙のとうがらしは、石川様が育てたとうがらしとの事でした!
石川さんのご好意で、吊るしてあった内藤とうがらしを、少しおすそ分け頂きました。
自宅でペペロンチーノにして頂きましたが、辛すぎずでも旨みを感じて、とっても美味しかったです。



石川さんは、お父さんの代も農家をされていて、石川さんも後を受け継ぎました。
その際、普通と同じ事やってもつまらないので、ハーブを育てる事にしたそうです。
 
03ハーブ
04ハーブ

平成3年よりハーブ園をスタート、320品目観賞用から食用まで、様々なハーブを育てています。
その時代には珍しく、女性に混じって、エステも勉強したそうです。

石川さんが「ハウスは葉っぱが柔らかいが香りが薄い、路地は香りが強いが葉っぱが硬い」と教えて下さいました。
石川さんのご好意で、路地のハーブを摘んで、いくつか、持ち帰らせて下さいました。
お話しして下さったとおり、香りが強いのに加えて、生命力も強く、長く楽しむことが出来ました。
 
05ハーブ
06ハーブ

鳴子うりの話をお伺いする為に訪問しましたが、思いがけず、内藤とうがらしや、ハーブのお話が聞けて勉強になりました。
石川さんは、謙虚で真摯で、すごく素敵な方でした。



江戸東京伝統野菜の旅は続きます。
次回をお楽しみに。