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【丸井吉祥寺店】ゾウのはな子のこと|丸吉のご近所さん

キービジュアル画像:ゾウのはな子のこと|丸吉のご近所さん

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2019/05/17

みなさんはゾウの「はな子」をご存知ですか?絵本やテレビドラマなどで目や耳にしたことがある人、実際に動物園ではな子に会ったことがある方もいるかもしれませんね。はな子がおよそ69歳でこの世を去って、2019年5月26日で3年が経とうとしています。

はな子は、戦後初めて日本にやってきたアジアゾウで、日本の子どもたちの「ゾウを見たい」という強い願いに応え1949年、タイ王国から上野動物園にやってきました。戦時中に上野動物園で亡くなった「花子」から名前をもらい、「はな子」と名付けられたそうです。その後、移動動物園で各地を訪れた後、1954年に井の頭自然文化園での生活が始まりました。

1954年から亡くなる2016年までの62年間、はな子は吉祥寺を訪れる人々を笑顔にしてくれました。今ではもう、はな子に会うことはできませんが、吉祥寺のいろいろなところではな子を感じることはできます。吉祥寺駅の公園口を出てすぐのところ、丸井吉祥寺店を正面にした足元に注目してみてください。

そこにははな子のレリーフが。はな子の顔と井の頭公園にも咲いている桜、2009の数字が刻まれています。

丸井吉祥寺店に向かう途中にありますので、ぜひ探してみてくださいね。また、吉祥寺駅北口の駅前広場には2017年、はな子の銅像がお披露目されました。
このはな子の銅像は武蔵野市民や日本全国からの募金により完成しました。片足をあげているのは、挨拶をするときのポーズです。吉祥寺で待ち合わせをするときはぜひ、はな子像(ゾウ)の前で!
そんな「はな子」を丸井吉祥寺店でも感じていただければと、MUJI BOOKSコーナーでは、はな子にまつわる本を紹介しています。その中でもおすすめは、「はな子のいる風景 イメージを(ひっ)くりかえす」(武蔵野市吉祥寺美術館発行)です。

この本は、市民から提供された169枚の写真と、その写真が撮影された当日の飼育日誌を時系列に並べて構成しています。はな子の前でほほ笑む親子や兄弟姉妹の写真。その写真の下には撮影当日の飼育日誌。さまざまな記録を断片的につなぎ合わせることで、昭和20年代から平成の時代を生きたはな子の長い人生を辿ることができます。

ページに貼りこまれた写真をひっくりかえすと、同日に撮影された別の写真が配置されていたりと面白い構成になっています。この写真は吉祥寺の障がい者施設のみなさんが一枚一枚丁寧に手作業で貼り付けたものだそうです。よろしければぜひ、店頭でお手に取ってご覧いただき、写真をひっくり返してみてくださいね。

はな子のいる風景 イメージを(ひっ)くりかえす
税込2000円
発行:武蔵野市吉祥寺美術館


スタッフにもはな子がいる風景を募集してみました。これはMさんが提供してくれた写真で、はな子から離れたくない!と泣きじゃくる娘さんと、大好きなホースで遊ぶはな子が対照的でかわいい一枚です。

散歩によい季節となってきました。井の頭自然文化園では、今もはな子が過ごした場所が残されています。吉祥寺にお越しの際は、ぜひはな子を感じてみてくださいね。



丸井吉祥寺店 無印良品