宇都宮インターパークビレッジ

【宇都宮インターパークビレッジ】素敵なご近所さん Vol.11 大谷資料館

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2022/07/15

こんにちは【宇都宮インターパークビレッジ】です。

無印良品では、「CitytoGo」と題して、無印良品周辺にあるおすすめスポットを紹介する取り組みを始めました。
店舗で働くスタッフが、「ぜひ、紹介したい!」と思う地域の素敵なお店やスポットを紹介し、マチとヒト、ヒトとヒトをつなぐことを目的としています。

今回紹介するのは、大谷資料館です。みなさん、大谷資料館はご存知ですか?
栃木に住んでいる方なら、一度は訪れたことがあるかもしれませんが、
この栃木の幻想的なスポットをもっとたくさんのヒトに知ってもらい、そして改めて興味を持ってもらいたい。と思い今回紹介させていただきます。
 
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大谷資料館の地下採掘場は、1919年(大正8年)から1986年(昭和61年)までの70年かけて大谷石を掘り出して出来た地下空間です。
その広さは約2万平方メートル。深さは平均30mあり、最深の部分は地下60mにもなります。これは野球場が1つすっぽりと入ってしまう広さです。

大谷資料館は1974年(昭和54年)より近代産業遺産として一般公開されており、巨大な地下空間は大谷の隆盛を支えた職人達の仕事を今に伝えています。
近年では創造の空間としても注目を集め、展覧会や演奏会、映像の撮影など数々の文化芸術の発信地となっています。

大谷石とは、堆積岩の一種である凝灰岩です。
宇都宮市の特産品としても有名で、耐火性に優れ、石質がやわらかいのが特徴です。
また、大谷石は1500万年前の海底火山の噴火により出来た為他の岩石よりも軽く、加工しやすく独特のやわらかな風合いがあります。
 
 
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駐車場に車を止めて、資料館に向かって坂道を歩いて行くと、少しひんやりした空気が流れています。

 
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入口を入ると、地下に降りる階段があり、
階段を下がって行くと、そこにはライトアップがされている幻想的な空間が広がります。
 
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壁一面には、石を削り出したボコボコとした跡が残されており、
昭和34年頃までは、手堀りの時代で、30㎝×90㎝の石を1本掘るのに、4000回もツルハシをふるったと言われています。そして150kgもある石を一本一本背負って採掘場から外へ運び出していたそうです。
 
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昭和35年には採掘が完全に機械化されました。
そして、現在では色々な採掘や裁断が機械で出来るようになり、大谷石採掘に
産業革命というべき一大変革をもたらしました。

地下の温度は平均8°C前後で夏でも冬でも気温が変わらないため、巨大な冷蔵庫と行った感じです。
これからの暑い夏に天然のひんやり体験ができるスポットです。
 
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空間には靄がかかっており、外が暑く中の気温との差があるとこのような現象が起こるそうです。
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地下空間の暗闇の先には、まだ解明できてないエリアがあるそうで、
暗闇の先がどうなっているか解らない場所があるようです。
また、大雨が降ると外から雨が染み込んで来てしまうため、地下の空間に水たまりや大谷石の壁から水が溢れ出てくることもあり、自然との戦いは先が読めない苦労もあるのだと初めて知りました。

また、今回特別に、ROCKSIDEMARKETウエディングの会場も見せていただきました。
石の間から自然光が差し込み、幻想的な空間になっていました。
 
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大谷資料館にはここでは紹介しきれない情報がまだまだたくさんあります。
これからの夏休み、近場でちょっとした旅行気分が味わえるスポットですので、
ぜひ、お出かけくださいませ。
 
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