こんにちは。
最近は『戻り梅雨』となり雨の日が続いていましたが、皆様はいかがお過ごしでしたか?
雨が上がったらまた猛暑日も続きそうですので、熱中症にはお気を付けください。
さて、7月20日に、芥川賞・直木賞の発表がありました!
今回は芥川賞、直木賞受賞作品をご紹介いたします。
芥川賞・直木賞とは、いずれも1935(昭和10)年に、作家・菊池寛が主宰していた文藝春秋社が創設した文学賞。年2回、7月と1月に発表されます。
●芥川賞、直木賞の違いって?
選考期間や発表日が同じ両賞ですが、受賞対象者や作品ジャンルに違いがあります。
芥川賞は、新人作家さんへ贈られる賞。対象ジャンルは純文学となり、芸術性や形式が重んじられている文学作品が受賞します。
対して直木賞は、中堅作家またはベテランへ贈られる賞。対象ジャンルは大衆作品となり、芸術性よりも娯楽性に重きを置かれた小説が受賞します。
意外と違う選考基準!これを頭に入れて小説を読んでみるのも面白いかもしれません。
●第167回 芥川賞 受賞作
『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子 著(講談社)消費税込1,540円
仕事+食べもの+恋愛を組み合わせた小説で、職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾の、ままならない人間関係を、食べものを通して描いています。
著者の高瀬隼子さんは1988年愛媛県生まれ。2021年7月に発売している『水たまりで息をする』で165回芥川賞候補作にもなっており、待望の受賞となりました。
●第167回 直木賞 受賞作
『夜に星を放つ』窪美澄 著(文藝春秋)消費税込1,540円
学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編が収録された短編小説集。
著者の窪美澄さんは44歳で作家デビューを果たし、今まで2度直木賞候補になっています。
現在直木賞受賞作は売り切れとなっておりますが、続々と重版がかかり入荷待ちとなっております。必ず店頭に並びますので少々お待ちくださいませ!
その他惜しくも受賞を逃した候補作も展開中。気になる書籍は是非お手に取ってご覧くださいませ。
未来屋書店