こんにちは。
先日よりスタートした江戸東京伝統野菜のシリーズ。
4回目の今日は「生産者:渡邉さんに会いに行く」をお送りします。
4月より、新宿区(東京都)に所縁のある江戸東京伝統野菜について、学び、沢山の関わる人達にお会いして来ました。
ぜひ、みなさんにも知って頂きたいので、ご紹介させて下さい。
5月某日
内藤かぼちゃを育てている、渡邉さんのところへ、お邪魔して来ました。
ここで、内藤かぼちゃの「物語」をご紹介します。
現在は新宿御苑になっている、内藤家の下屋敷で江戸時代に作り出されたのが、「内藤とうがらし」「内藤かぼちゃ」です。
糖度はそんなに高くは無いのですが、しっとり系の非常にきめが細かいかぼちゃです。
裏ごしするような料理では、西洋かぼちゃはとろみが付きすぎてブツブツとなってしまいますが、内藤かぼちゃはミキサーにかければ裏ごしなしで使え、ほど良いとろみが出ます。
プリンや、茶わん蒸しにすると、とっても美味しく、パティシエに人気が高いそうです。
こちらが、内藤かぼちゃの畑です。
かぼちゃのつるは、風に煽られて好きな方に向かっていくので、調整するのが大変だそうです。
「種子は、雑種交配なので、次々に強い種と交雑したがる。」
「ただ、遺伝子資源として残していく為には、雄花と雌花、袋をかけて麻紐でふたをして、ピンポイントで受粉する必要がある。」
「取れた種を植えれば良いと思っているかもしれないが、そうではない、同じものが出来るとは限らない」と、
渡邉さんは教えて下さいました。
実は渡邉さん、内藤かぼちゃ以外にも、いくつかの江戸東京野菜を育てていらっしゃいます。
畑を順番に案内して下さいました。
こちらは、鳴子うりの畑です。
こちらは、”おいねのつるいも”の畑です。
そして、こちらは寺島なすの畑です。
なすは食材としても人気が高いので、今後、Café&Meal MUJI新宿でもメニューとして提供できる可能性がありますねという話になりました。
その他にも、江戸東京野菜ピクルスとして、複数の江戸東京野菜を加工品として開発するのも良いですねと、夢が広がりました。
少しづつではありますが、お話ししたことが形になるよう、ひとつづつ信頼を積み重ねていきたいです。
江戸東京伝統野菜の旅は続きます。
次回をお楽しみに。
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