外に出るときは上着が必要な気温になってきましたね。
北海道に住んでいる方にはお馴染みかと思いますが、秋だなぁと感じてから間をあけず、あっという間にやってくる季節。
そう、「冬」です。
毎年冬を迎えているのに、いざその寒さを感じると「うわっ寒い」と驚いてしまいませんか。
そんな寒さにも負けないよう、心の準備としてこちらの書籍たちはいかがでしょうか。
南極や北極についての本を取り揃えております。
この中でも、特におすすめしたいのが『南極ないない』です。
本書は、幼少の頃から南極という土地に憧れを持っていた著者が、実際に夏隊として南極へ行き、約2ヶ月の体験をもとに南極観測隊や南極という場所について書かれています。
興味深いのが、南極の50の「ない」について。
例えば、「夏隊はオーロラや美しい星空が見られ『ない』」。
なぜなら、著者が参加した夏隊の時期は一日中太陽が沈まない白夜の時期。
オーロラや星が見えるほどの暗さにはならないそうです。
南極大陸ほど寒いところに行けば、きれいなオーロラや星が見られる、というわけではないのですね。
また、「南極ではゴミを捨てられ『ない』」。
観測隊が活動すると必ず出るゴミ。
しかし、南極条約によりゴミは持ち帰ることになっているため、燃やしたゴミの灰も持ち帰るそうです。
そして缶、瓶、ペットボトルは中をすすぎ匂いが残っていないことを確認するのがルール。
南極にいる間は天然冷凍庫状態で冷凍されていても、持ち帰るとき日本に到着するまで2ヶ月かかり、その間に腐ることを防がなくてはならない為です。
このような南極で「ない」ことについて以外にも、南極偉人物語や著者の小塩哲朗の体験をインタビュー形式で紹介していく「私の南極紀行」も巻末についています。
また、無印良品が「人と物」をコンセプトにお届している文庫本から新たに『星野道夫』が登場しました。
こちらは南極ではなく、北極・アラスカ。
20年にわたりその大自然と動物たち、そこに生きる人物を撮り続けた写真家・星野道夫。
「家を建て、薪を集める」など6つのエッセイや貴重な写真作品が収録されています。
冬を目の前にして、南極・北極について知る。
北海道の厳しい寒さも耐えてみせようという気持ちになれるかもしれません。
ぜひ一度、お手に取ってみて下さい。
~本日ご紹介した書籍~
『北極ないない』
著者:小塩哲郎
出版社:中日新聞社
税込1018円
『人と物15 星野道夫』
著者:星野道夫
発行:株式会社良品計画
税込550円
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