今日はいくつ「幸せ」がありましたか。
いきなり聞かれると、「え、なんだろう。あったかな」と思ってしまうかもしれません。
もしくは「道端で猫の家族を見かけほっこりした」とすぐに答えられる方もいるかもしれませんね。
普段の生活でふと「幸せ」について考えるとき、『キッチン』や『TUGUMI』の著者、よしもとばなさんの『小さな幸せ46こ』を読んでみてはいかがでしょう。
こちらは、「大人になると子どもだった頃みたいには無邪気にものが考えられない。だからこそ小さな幸せは『なん個』と子どもみたいに数えたい」と語る、よしもとばななさんによる幸福論的エッセイ集です。
インフルエンザにかかったときに唯一食べられた汁物でだしへの愛が深まった『だし』。
犬の散歩中に近所の清々しい「王子様」に会って挨拶しただけでついているような気になる『高貴なお方』。
「新幹線に乗って隣でいち早くお弁当を食べはじめる君がいないのを淋しく思った」と夫から言われた『早食い』。
家族へのまなざし、大切な友達や犬猫との絆、食や旅の愉しみ、さまざまな出会いと別れ。
どこからでも好きなところを好きなときに読んで、ちょっと和めるようなお話がたくさんあります。
何気ない日常の中にある「小さな幸せ」を見つけて慈しむ。
生きにくい時代の心を癒してくれるエピソードたちはいかがでしょうか。
本を片手に、あたたかい飲み物でほっと一息つくような時間を過ごしてください。
~本日ご紹介した本~
『小さな幸せ46こ』
著者:よしもとばなな
出版社:中央公論新社
消費税込704円
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