いよいよ年末が近づいてきましたね。
お正月休みや冬休みは、おうちでゆっくりされる方が多いのではないでしょうか。
時間があるから映画でも見ようかなと思ったそこのあなた。
たまには読書というお休みの過ごし方はいかがですか。
おうち時間におすすめしたいのがこちらの『幻獣辞典』。
ファンタジー映画にもたびたび登場するような「幻獣」たちが集められています。
一角獣やセイレーン、ゴーレムなどなど。人々の想像力が産みだした奇妙な存在たちの辞典です。
例えば、“チェシャ猫”。
1865年に出版された『不思議の国のアリス』の中で登場するこの猫。
ゆっくりと姿を消して、歯も口もなくなり、ただにやにや笑いだけを残していくという能力があるそう。
もしも家族や友人に、にやにやされたときは「チェシャ猫のような笑い方しないで」と返してみましょう。
また、“バジリスク”。
名前の由来はギリシャ語で「小さな王」という意味だそう。
眼差しと毒による致死作用をもつとされ、ケベードの『バジリスク』にはこう記載されています。
「お前の姿を見たものがまだ生きているとするなら、お前の話はぜんぶ嘘だ。
なぜなら、その者がまだ死んでいないのなら、その者はお前の姿を見たはずがない。
もう死んでしまっているのなら、見たものの話をすることなどできない。」
このように古今東西、森羅万象あらゆる空想上の怪物に関する120項目が集められた本書。
名前は聞いたことがあっても詳しくは知らなかったもの、初めて知るような幻獣もいるかもしれません。
ぜひこの冬はこの異世界案内本で想像の世界の旅をお楽しみください。
~本日ご紹介した本~
『幻獣辞典』
ボルヘ・ルイス・ボルヘス 著 柳瀬尚紀 訳
出版社:河出書房新社
消費税込1210円
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