無印良品は近隣で暮らす人々の困りごとや必要としているものを見つけ、各店舗が主体となって課題を解決していく、地域の役に立つ活動を続けています。
そうした中、お客様から寄せられる声は店舗と地域の関係を作っていく上で、大きなヒントと学びを与えてくれます。
7月上旬、藤沢市並木台にある有料介護ホーム『ミモザ藤沢』様の施設内で出張販売会を実施しました。
外出することが困難なご入居者に対し、買い物をする喜びや、商品を手に取り、選ぶ楽しさを感じてもらいたい…
施設の方から頂いたご要望をかなえるべく、食品を中心とした品ぞろえの販売スペースをご用意させて頂きました。
当日ご利用頂いたご入居者の方には買い物かごをお渡ししたり、無印良品の店内BGMを流してみたり、なるべく店舗でお買い物をしている雰囲気になるよう趣向を凝らしました。
車いすの方にはスタッフが1つ1つお品ものを目線の高さへお持ちし、ご案内いたしました。
皆さまからたくさんの笑顔を頂きました。
夏の強い陽光が窓の外から注ぐ中、食品のメニューには季節のお品ものを盛り込んでいます。
パイナップルや甘夏、マンゴーや白桃など、この時期らしい爽やかな風味が味わえる期間限定のバウムシリーズです。
ふだん私たちは外出した際、道に咲いている花を見つけたり、暑さや寒さの空気を感じたり、スーパーで売られている野菜や果物を目にしたときなど、何気なく季節の移ろいを体感しています。
ただし、外出が困難な方にとってそうした五感を通じた刺激を受ける機会は減ってしまいます。
今回ご用意した夏季限定のお菓子や、涼しげなパジャマなどによって、ささやかではありますが、季節に触れたときの感情を覚まし、ただお買い物をすること以上の特別な体感をご提供できたように思います。
ミモザ藤沢様職員の皆さまには商品の運搬や管理など、多大なご協力を頂きました。
誠にありがとうございました。
さて、新型コロナウイルスの流行は、「外出する」という当たり前の日常を多くの制限を乗り越えなければならない主題へと変化させました。
だからこそ、外出が困難な方々へ何か役に立つことはできないか考えることは、とても身近なことであり、自分ごととして捉える必要性も生まれました。
商いを通じてお客様の感情を満たし、日々の生活の中で喜びを感じて頂くこと。
私たち販売員にとって、これに勝る勤めはありません。
無印良品テラスモール湘南は、これからも地域に根差し、地域に開かれた店舗を目指します。