こんにちは。まちの保健室です。
まもなくやってくる夏本番。
屋外に出る機会が増えてくるこの季節。活動的になると、それだけ怪我のリスクもあがってしまいますよね。ファーストエイド(応急処置)は、特別な資格がなくても命を救える、大切な知識と行動です。今回は、いざというときに役立つ基本のファーストエイドを紹介していきます。
■切り傷・出血について
刃物やガラスなどの鋭利なもので皮膚が切れてしまった状態を、切り傷といいます。出血が見られる場合は、出血部位を確認し、速やかに止血を行いましょう。
① 直接圧迫止血法
傷口を直接圧迫することで出血を止める方法です。清潔なガーゼやタオルなどを使用し、しっかりと強く押さえます。
② 間接圧迫止血法
実際に出血している部位よりも上部にある「止血点(動脈)」を圧迫して止血を行う方法です。傷口から血液が噴き出すような動脈性出血が見られる場合に用いられます。
【注意点】
・感染を防ぐため、血液には直接触れないようにしましょう。
・血液がしみこまないよう、手袋やビニール袋などを使用すると安全です。
・傷口は十分な時間、しっかりと押さえることが大切です。
・15分以上止血できない場合や、骨が見えるような深い傷がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
■捻挫・打撲・骨折
外から強い力が加わることで、捻挫や打撲が起こることがあります。痛みや腫れが強い場合は、骨折している可能性もあるため、注意が必要です。悪化を防ぐために、「RICE療法」を実施しましょう。
◎RICE療法について
捻挫や打撲、骨折が疑われる場合には、悪化を防ぐために「RICE療法(ライスりょうほう)」が効果的です。これは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の4つの基本処置を指します。
・Rest(安静)
患部を動かさないようにし、安静を保ちます。座るなどして患部に体重をかけないようにし、必要に応じてタオルや添え木で固定するとよいでしょう。
・Ice(冷却)
患部を氷のうや冷たいタオルなどで冷やします。内出血や腫れ、炎症を抑えるために、痛みが落ち着くまで冷却を繰り返しましょう。ただし、長時間の冷却は凍傷のリスクがあるため、注意が必要です。
・Compression(圧迫)
腫れや内出血を防ぐために、適度な圧迫を行います。タオルや包帯などを使い、きつくなりすぎないように気をつけながら患部を包みましょう。しびれや皮膚の変色が見られる場合は、すぐに圧迫を緩めてくださいね。
・Elevation(挙上)
患部の腫れを軽減するためには、できるだけ心臓よりも高い位置に上げておくことが大切です。クッションや毛布などを活用し、無理のない姿勢で保つようにしましょう。
RICE療法は、けがをこれ以上ひどくしないための大切な対応です。ただし、応急処置であることを理解し、早めに専門の医療機関を受診するようにしましょう。
いかがでしたか。もしもの時に慌てずに行動できるよう、基本の応急処置を知って、これからの夏も安心して楽しみましょう。
まちの保健室では、毎日予約不要・無料で健康相談を承っています。
睡眠や女性のお悩み、お肌についてなど、気になることがあればお気軽にまちの保健室にお越しくださいね。
グランフロント大阪公式Instagramでも日々最新の情報をお伝えしています。
是非フォローしてお楽しみください。