『珈琲屋って男性が難しい顔して「こうだ!」っていうイメージがあるじゃないですか?
私はもっと女性でも簡単に楽しんでもらえる珈琲を広めたいです。』

兵庫県宝塚市に小林(おばやし)という町があります。
そこに地域の人々に愛される自家焙煎珈琲屋があります。
百合珈琲
店主で焙煎士の久保田千佳さん。
土鍋珈琲という珍しい抽出方法で珈琲を淹れています。
誰でも簡単に同じクオリティで抽出できます。
今回グランフロント大阪で百合珈琲の久保田さんをお招きし、土鍋珈琲を実践するワークショップを開催しました。
6/30のイベントレポートです。

珈琲についての座学では百合珈琲で焙煎されている各国のコーヒー豆の説明をしました。

焙煎度合いの違いで珈琲の味わいは変わります。
種類や原産国、精製方法によってさまざま。
その豆によって焙煎度合いを変化させます。

座学の後は実際に珈琲を淹れます。
主に使用する道具はネルドリップ、ケトルそして土鍋。
挽いた珈琲を土鍋に適正量セットしお湯を淹れます。
あとは4分待つだけ。

時間が来たらネルドリップをセットしたケトルに流しいれます。

ネルフィルターで濾されてケトルに珈琲がのこります。これで完成です!

ペーパードリップが支流ですが、様々な抽出方法を研究する上でこの鍋に浸ける方法が一番おいしく抽出できるという結論に達したようです。
しかもそれが何十年も前に父の代からされていた抽出方法だったそうです。
それを土鍋に改良し、今日のスタイルになったそうです。
今回は三重県からこの土鍋を作られている松山陶工場の松山さんご御一家もはるばる見学に来られました。
(過去に無印良品の土鍋も作られていたとか…ご縁ですね)

百合珈琲では従業員は地元の主婦さんがほとんど。
久保田さんは焙煎士。焙煎中など表に立てない場合でも、同じように珈琲は抽出されて出てきます。
特別な技術がいらないので、すべてのスタッフが美味しい珈琲を提供することが出来ます。

従業員は久保田さんが知らない内にスタッフとして紹介していたり、娘も巻き込み親子で働いていたり…
イベント担当のスタッフも以前お店に行かせて頂いたのですが、お客さんも従業員も皆さんいきいきとされていました。
地元に愛される珈琲屋は地域の主婦さんによって成立っています。
女性でも簡単に楽しめる珈琲—
簡単な土鍋珈琲だからこそ生まれるコミュニティの形がそこにはあるのかもしれませんね。

百合珈琲の土鍋は在庫があれば直接お店で買うことが出来るそうです。
ぜひ足を運んでみてはどうでしょうか?
百合珈琲
無印良品 グランフロント大阪
