Open MUJIの床にはこのようなうなペイントの跡があります。
この絵具をこぼしたかのようなこの痕跡は何だと思いますか?
今回はそのお話をしたいと思います。
ちょうど一年前の今日。
2018年10月27日(土)にOpen MUJIで大きなイベントが行われました。
ミロコマチコ×OLAibi「ヤマナリ」
絵本作家のミロコマチコさんと音楽家のOLAibiさんをお呼びして、普段のイベントとは一味違ったライブドローイングがこの場所で行われました。

この日は非常に沢山の皆さんにお越しいただき、絵と音楽のセッションライブを体験していただきました。
通常営業中の無印良品の店内でOLAibiさんの音楽が鳴り響き、ミロコマチコさんによる絵がうまれる様子を立ち止まって見る方、レジを待ちながら見る方、通り過ぎる方々に体験して頂きました。

ミロコさんとOLAibiさんの作品に共通するのは“自然に対するリスペクト”
ダイナミックな画角の鋭い目つきのいきものが特徴のミロコさんの絵。
OLAibiさんはバンド“ooIoo”の元ドラマーで国内外で活躍されていて、脱退後、家族で鳥取の大山の麓・西伯郡伯耆町の大自然の中で家族3人で作り上げた家で暮らし、音楽を制作されています。

2018年9月24日。企画を進める上でイベント担当のスタッフはミロコさんと共にOLAibiさんの住む鳥取県の大山を訪ねました。
この日初対面だったお二人。限られた時間ではあったのですが、OLAibiさんの音楽小屋でセッションを行い、作品の事や、世の中と自然など…様々な事を語り合いました。
(この時の記録写真が企画のフライヤーデザインになり、写真展示も作品と同時開催いたしました)

「ヤマナリ」は「山鳴り」
本来は火山活動などの前触れで山が鳴動する事を意味する言葉なのですが、鳥取・大山の滞在で感じた森の中で聞こえてくる虫の声、犬の遠吠え、木々のざわめき…様々な生命が生きる音そのものを「山鳴り」と捉え、対照的な大都会のグランフロント大阪でこの大自然を表現してもらいました。
Open MUJIでうまれた作品は3週間展示され、最終日にはミロコさんの下積み時代をよく知る大阪市本庄西のギャラリーカフェiTohenの店主 鰺坂兼充さんもお招きしてミロコマチコさんとイベント担当スタッフとトークイベントを行いました。

Open MUJIは地域に根差したプラットフォームとして、その地域を拠点に活躍するクリエイターやデザイナーを招いたイベントや展示会、無印良品の専門販売員によるものづくりの背景により深く触れるワークショップを開催しております。
無印良品のコンセプトを体現し、考える場所でもあります。

「消費社会に対してのアンチテーゼ」という無印良品の考えがあります。
大阪枚方出身のミロコマチコさんをお招きしたのは、大都会の消費のリアルな現場である無印良品の店内で、普段の生活で感じる事の少ない
「絵や音楽を通して、自然そのものが私達に影響することを考える切っ掛けづくりが出来れば」
という思いがありました。

一年前のイベントレポートになりましたが、ふとOpen MUJIのあのライブの跡を見た時に記事にしようと感じました。
このような大きなイベントはなかなか出来ませんが、無印良品グランフロント大阪では日々、様々なワークショップ・トークイベント・展示などを開催しております。
イベント情報はfromMUJIにて配信しております。
是非店舗フォローをしてチェックしてみて下さいね。
モノを買う以外にもコトを通して、皆さんとつながることが出来ればと思っています。

無印良品 グランフロント大阪
