(閉)アクタ西宮

【アクタ西宮】兵庫県の野菜ばなし#01

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2021/02/25

こんにちは。
アクタ西宮です。

寒さがまだまだ身に染みるこの時期、いかがお過ごしでしょうか。
今回は兵庫県の農家さんのお話しです。

私たちが普段何気なく買っている野菜。そこには様々な農家さんの想いと愛情が詰まっています。つながりの中でせっかく知り得たその想いを少しでも共有したいと考え、今回兵庫県三木市にある農家さんを取材させていただきました。

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兵庫県三木市瑞穂、あたり一面に広大な畑が広がるこの場所。国道を曲がり一面広がる畑を進むと突然倉庫のような建物『birica coffee&freshvegs』があります。
外観


ゆっくりとした時間が流れる雰囲気の中、農業ハウスが隣接しているその倉庫の中からはコーヒーの香りと人々の楽しそうな笑い声が聴こえてきました。

「こんにちは」
そう言って笑顔で出迎えてくれたのは店主の藤井さん。
藤井さん


「このお店は、ただの倉庫を自分たちで断熱材をつめるところから作りました。もう一回やれと言われたら…難しいですね。」
笑いながら思い出を話す藤井さんがここで農業を始めたのは4年前。水耕栽培の楽しさと奥深さに魅せらせて奥様と二人三脚で農家とカフェを始められました。
 
野菜陳列




biricaさんは年間を通して葉物野菜を栽培しており、シャキシャキとした歯応えのある大きな茎、葉にこだわりを持って栽培されています。「葉物野菜は食事のメインディッシュにはなれない。でも欠かせない脇役として必ずそこに必要不可欠。料理を作った人や食べる人が野菜の存在に気づき、美味しさを通じて野菜ってこれで良いんだと安心感をもってもらえるように日々試行錯誤しています。」そう語る藤井さん。
農業を始めた当初の構想では包材に貼るラベルや陳列方法にこだわろうと考えていたそうですが、そこに時間を掛けるのではなく野菜の研究に時間を掛けようとする考えに変わったそうです。

無印良品が水のようにありたいと表現しているように、藤井さんの野菜も確かに存在する空気や水と通じるのかも知れません。

 
ハウス外観
カフェと隣接するハウスでは赤軸水菜やからし菜、リーフレタスなど常時10種類程度の葉物野菜が栽培されており、季節や外気温の変化に合わせて水や養分の量を調整しています。一般の土壌栽培に比べ、減農薬で栽培できる水耕栽培。まだまだ寒さが続くこの時期はほぼ無農薬で栽培ができるとの事。毎日変化する環境に合わせて、これまで蓄積したデータを元に調整して自分の目でひとつひとつ茎や葉の大きさを確認し収穫していきます。
ハウス内部

「私たちのように新しく始めた農家は経験がありません。一般的に農家は経験がモノを言う世界。時間をかけて栽培するのも悪くはなかったのですが、データを蓄積して狙った野菜を栽培しやすい水耕栽培の方が自分の性に合っていると感じました。
また、水耕栽培は年間約20回転出来ます。一般的には年間12、3回転くらいなので倍くらいチャレンジをして、失敗が出来るのも大きいですね。ただ自然の力には勝てなくて、ハウスを作ってようやく形になってきた半年後に台風がきて半壊した時はかなり凹みました。」


そう言って笑う藤井さん。挑戦と失敗を楽しみ、自然に憧れて自然と共に暮らす夫婦だからこそ、その周りには地域の方が集まります。農作業がひと段落した農家のお父さん、郵便配達を終えた配達員さん、お出掛け帰りのご夫婦など、いつもの日課のように店に入り、コーヒーを飲んで皆さん野菜を買って帰ります。
陳列中藤井さん
取材をしたこの日も野菜を買いに多くの方がご来店。あっと言う間に並べてあった野菜が売れていきました。

藤井さんが作った野菜は、納得がいくまで栽培する分スーパーに並べるほど多くは収穫出来ませんが、店舗の中にある販売スペースや近くの直売所で購入する事ができます。また、採れたて野菜を味わえるカフェがありますので気になる方は是非一度訪れてみてください。

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birica coffee&freshvegs
兵庫県三木市細川町瑞穂3643
TEL:0794-60-7769
営業時間:店舗SNSにてご確認ください。
https://instagram.com/birica_web?igshid=1wp2bll8hukc7

最後までお読みいただきありがとうございます。
無印良品 アクタ西宮
 

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