おはようございます。
今日は無印良品週間最終日ですね。
どうも、アクタ西宮店長の西中です。
無印良品の商品には「オーガニック」で栽培された商品がたくさんあります。
何故、そんなに「オーガニック」にこだわるのでしょうか?
今回は無印良品の「オーガニック」へのこだわりについて考えてみたいと思います。
■オーガニックって何?
そもそもまず「オーガニック」についてです。
何となく体に良さそう、何となく環境に良さそう、と思っていらっしゃる方は意外と多いのではないでしょうか?一言で言ってしまえば「有機栽培」です。ただ「オーガニック」とちゃんと呼称するためには条件があります。
実は「オーガニック栽培」と呼ばれるものは以下に該当するものを呼びます。
• 農薬と化学肥料を3年以上使っていない土壌で栽培したもの
• 栽培過程で農薬、化学肥料を用いず栽培したもの
簡単に言えば上記2つを満たしたものを「オーガニック」と呼称することができます。
「農薬と化学肥料を3年以上使っていない土壌で栽培したもの」のことを知らなかった人も多いのではないでしょうか?私も会社に入ってから知りました。
何というか「天然」と言った言葉が合う気がしますね。
■実はオーガニックってめんどくさい
タイトル通り、オーガニック栽培って本当にめんどくさいんです。
理由は単純「薬品」を使わないため、めんどくさくなるんです。
例えば、
• 虫に食われやすい
• 虫の駆除に追われる
• 雑草が生い茂り土壌の栄養分を取られる
• 雑草の処理に追われる
• 順調に成長しない
• 形が不揃いになる
• 理想の収穫量にならない
• 人手が多く必要になる
• 日本に限って言えば「補助金制度」の問題(補助金少ない、降りない)
ざっと思いついたことでこれくらいあります。最終的には人手が必要になるため、お金がかかってしまいます。
それでも無印良品が「オーガニック」にこだわる理由は何故でしょうか?
■無印良品がオーガニックにこだわる背景
こだわる理由には「メリット」が存在するんですよね。
メリットを説明する前に、農薬や化学肥料をたくさん使う田畑には「デメリット」があることをはご存知でしょうか?
大きく3つあります。
• 環境被害
• 健康被害
• 経済被害
■環境被害
これは想像し難くないですよね。農薬や化学肥料を使うと土壌に化学物質が残り、雨水により地中を抜け、河川に流れ込みます。当然、近くの土壌も汚染されてしまうため結果として田畑周辺の環境被害が出てしまいます。また、農薬や化学肥料を使うと強引に土壌の栄養分を作物に吸収させるため土壌の栄養素が亡くなってしまい痩せた土壌になってしまいます。
■健康被害
強力な農薬や化学肥料はその土地で働く人、住む人にとって害を及ぼします。わかりやすいもので言えば皮膚病や呼吸器疾患などがあります。中には発がん性のものもあり問題視されているのも現状です。この辺りも想像しやすいですね。
■経済被害
一番想像されないのがこの経済被害だと思います。農薬や化学肥料は決して安くありません。ましてや大きな田畑に使うとなれば相当な金額になってきます。最初の方は安い農薬や化学肥料を使っていても、徐々に土壌が痩せてしまい、次の年には同じ農薬や化学肥料では同量や品質などを担保した栽培ができなくなってしまいます。その結果、より強くより高い農薬や化学肥料を買わざるを得なくなり借金して栽培をしている方々がいるのが現状です。事実そのような人たちをターゲットにした商人たちがいることも事実です。
この大きな3点が問題視されています。
裏を返せば「オーガニック栽培」であれば人手や手間はかかるものの上記の3つを解決できてしまうという「メリット」が出てくるわけなんですね。
人にも優しく、地球にも優しく、お財布にも優しい。一石三鳥ですね。人手がかかる点を考えるとお財布に優しいかどうかは怪しいところですが・・・。
■どんなものに使われているの?
では無印良品の商品によく使われている「オーガニック」の素材はどんなものがあるのかというと・・・
コットン
無印良品ではコットン(綿)を素材にした商品を年中販売していますね。ウェアや肌着からタオル、ベッド周りまで。肌に優しいので本当にいいですよね。
リネン
こちらはリネン。毎年春先からウェアなどが販売されています。麻袋などもありますよ。
これらの商品はオーガニックと書いていませんが、ほぼオーガニックの素材を使った商品です。過去は商品タグに「オーガニック」と記載していましたが会社としてオーガニックを使っていくことは当たり前になっているため、もう表記は無しにしようという話になりました。
他にもオーガニックの商品はたくさんありますが、まずはこの2つが代表的な素材として無印良品で扱われています。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
■オーガニックとは
• 農薬と化学肥料を3年以上使っていない土壌で栽培したもの
• 栽培過程で農薬、化学肥料を用いず栽培したもの
■オーガニックにこだわる背景とは
• 環境被害を減らすため
• 健康被害を減らすため
• 経済被害を減らすため
こう言ったところにこだわっているんですね。(まとめるとこんなに簡単になりました)
これを書いていていて気づいたのですが、これも立派なSDGsですね。
虫や雑草も腐葉土の素材となり、次の栽培のための栄養分に変わります。そうすればまた来年その土壌はもう一度良いオーガニックを育てる土壌になっていることでしょう。
生産者はオーガニックの素材を作る▶︎無印良品は商品を作りお客様へ提供する▶︎お客様は商品を購入し代金は生産者へ還る
購入する方も、作る方も、販売する方も皆さんでSDGsができるって素晴らしいですね。