みなさんこんにちは、無印良品イオンモール橿原です。
さて先月から何回かに分けてお送りしている「直角靴下のひみつ」
4回目のおたよりです。今回は、靴下がつくられるまでの工程をご紹介します。
この度、私たちは直角靴下製造に携わってくださっている奈良県三宅町にある吉谷靴下さんの工場へお邪魔しました。 吉谷靴下さんは昭和27年に創業した靴下メーカーです。靴下の編立から仕上げまでが一貫して生産されているのが特長です。
【靴下ができるまで】
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原糸の入荷:製糸メーカーより糸が納品される。靴下は、糸そのものが染まっている『先染め糸』を使うのが一般的。(一部の靴下では、仕上がってから染める『製品染め』方法もある。)
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編立:編立室にずらりと並ぶ編み機。この編み機を使って100~200本の針が筒状に編立る。生地の厚みや使用する糸の太さ、編み方によって使用する機械が変わる。
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抜き:次の工程に向けて、編み上がった生地をすべて裏返しながら、不良がないか検品も同時に行う。
筒部分に靴下を被せると、吸い込まれて裏返って出てくるんです!
使用した機種によっては、製品が1本の筒状に繋がって仕上がるものもあり、その際は1枚づつ手作業で切り離していく。
1本の糸を切って引き抜くプロの技!
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先縫:つま先を縫い合わせる作業。生地の位置がズレないよう、ぴったりと合わせながら専用のミシン(ロッソ/リンキング機)に差し込んでいく。
ピタっと丁寧に合わされた生地は、ごろつきがなくてみんな驚きです。
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表返し検査:つま先を縫い終えた製品を表へ返す。検査用のボードに1枚づつ広げ、つま先やかかとの編地不良、縫製不良がないか確認する。
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セット:形を整えながら型板に1枚づつセットし、スチームや電気で熱された釜へ入れる。アイロンがけされたようなシワのない、美しい状態に仕上がる。(使用している糸の素材によって、セット方法や温度が大きく異なるため、細かな調整が必要)
気持ちいいくらいビシッと整って出てきます。
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ペアリング:同じ機械で編んでいても、これまでの工程で微妙な個体差が生じている。この差を小さくなるよう同じ寸法でペアになるよう1点づつ検査しながらペアリングし、1組の靴下にする。その後一定期間置き、形状を安定させる。
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装飾・袋詰め:製品にタグや陳列用フックを、ほぼ手作業で取り付ける。
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箱詰め・出荷:最終点検の後、検針機を通ったものが隔離室へ入る。箱詰めして出荷される。
何気なく履いている靴下が、驚くほどの手作業と時間をかけて製造されていることを知り非常に驚きました。職人さんの熟練された、丁寧な手作業がこの履き心地の良さを生んでいるのですね。
まだ無印良品の靴下を履いたことがない方も、ぜひ一度手に取ってみてくださいね!
無印良品イオンモール橿原