開け放った窓辺に、小さくも賑やかな虫たちの声が響きます。
それを「声」として聴く感性は、日本人特有のものなのだそう。
改めて、日本のお茶へ気持ちを向け
秋のお菓子たちといただいてみましょう。
まずは今年も人気の、
栗まんじゅう と。
香りに意識を向けていただきたい、おまんじゅうです。
柔らかな色合いの皮は、味より先に栗の香りが立ち上がるよう。
さらりとほどける栗餡は、茹でたての栗をスプーンですくって食べた、子どもの頃の懐かしさをまとう味わいです。
柔らかな淡い甘みの輪郭を、夏摘みの和紅茶がしっかりと縁取ってくれ,
蓋碗(がいわん)でゆったり淹れる時間と、ちいさな栗まんじゅうを食べ進めるテンポが
心地よい組み合わせで流れていきます。
さて
次は、今年のニューフェイスたちが勢ぞろい。
かぼちゃとココアのビスケット
かぼちゃのクッキー
さつまいものクッキー
ノンフライ とうもろこしのスナック
ノンフライ トマトのスナック
おもちゃ箱をひっくり返したような、
目にも楽しい、おやつたちです。
やんちゃに弾けるあらゆる味覚を、一瞬で静かにまとめてくれるお薄を点てて、いただきましょうか。
あら不思議。とても良く似合う。
芋・栗・かぼちゃ は、手間ひまかけて食卓にのぼる食材。
そのおいしさは、いつかのお家のご飯を、ふと思い起こさせてくれることがあります。
「今日、食べたいな!」
「もう、食べられないのかもしれない」
「あと一度だけでいいから食べたかったよ」
おひとりずつ抱く想いに、素直に寄り添うおやつたちです。
日本の秋が 始まりました。
無印良品イオンモール京都五条