「恥の多い生涯を送ってきました。」
太宰治「人間失格」の第一の手記の書き出しです。学生時代に読んだ時、最初からなんて身もふたもないことを、、と私は思いました。
三鷹の地域を散歩するにあたり、やはり『太宰治』は外せません。
太宰は30歳から最期の時を迎えるまでの約7年半(疎開期間を除いて)三鷹で生活し執筆していました。
「走れメロス」「斜陽」「人間失格」など主要な作品の大半は三鷹で書かれたそうです。
特に三鷹駅周辺は今でも太宰の足跡が現存するのは跨線橋のみ、明らかになっており遠方からも太宰を求めて多くのファンがいらっしゃるそうです。
という事で、今回は駅周辺で太宰治の足跡を訪ねることにしました。

三鷹で太宰と言えばまずは『太宰治文学サロン』です。
こちらは三鷹駅からすぐ近くの入館無料の施設で、ガイドボランティアさんが常駐し、丁寧な解説をして下さいます。
このサロン自体も太宰ゆかりの場所でもあります。もとは伊勢元という酒屋だったそうで、太宰もよく利用していたそうです。

サロン自体は小さめのスペースですが、展示物は内容が濃く、とても分かりやすいです。DVDも見せてもらうことが出来ます。
このブログに掲載している写真のいくつかも太宰治文学サロンから提供して頂きました。

太宰治の年譜や取りまく人々との略図が展示されていました。
私の中の太宰とは、頬杖をついていて、悩ましく、憂いがあり、というようなイメージでしたが、こちらのサロンで太宰を少し知るにつれて、どんな時でも周囲の人に愛される人柄だったのだなぁと感じました。

お土産コーナーもあります。
たくさんの種類のグッズがあり、太宰の言葉が刻まれた鉛筆もありました。
個人的にはTシャツが気になりました。
ちょうど今『コピーライター太宰治』という企画展示が開催されています。
こちらもとても興味深い内容でした。
『太宰治文学サロン』資料の貴重さはもちろん、ガイドの方々の親切な応対がとても居心地のよい空間でした。解説というよりも太宰治を語り合う。という雰囲気で、太宰初心者の私でも楽しめました。
太宰治文学サロンにて『三鷹太宰治マップ(税込100円)』写真左を入手しました。
次回はこちらのマップを見ながら実際に駅周辺の太宰の足跡を散策してみようと思います。
後半をお楽しみに!!
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