こんにちは。
無印良品オアシスタウンキセラ川西です。
冬の足音を感じはじめた今日この頃。
耳を澄ませば、どんな音が聴こえますか。
先日、私たちはいつも新鮮な野菜を届けてくださる”森畠農園”さんを訪ねました。
大阪の最北端にある里山能勢の豊かな自然が溢れた場所に森畠農園さんはあります。
朝から雨がしとしと降り、それを恵みの雨というなら、きっと能勢の自然が私たちを歓迎してくれている、そんな気がしました。
森畠農園の森畠正輝さんは、生まれ育った能勢で2020年より就農され、野菜や果樹など年間約50種類を栽培されています。
春に種菌してから約1年半ほどかけて大切に育てられた原木しいたけ。
並べられた原木からひょっこりと挨拶をするように実を出していました。
左右に軸を揺らし根元から収穫。
この大きさと張りのある生き生きとした姿から育ちの良さが手にとるようにわかります。
収穫後はよく乾かして、雨で濡れた水分を落とし、しいたけの鮮度を守ること。
小さく丁寧なひと手間が、お野菜たちの輝きを守ります。
大きく、大きく育った柚子の木。
光のエネルギーを受けながら上へ上へと高く伸び、豊作の年と不作の年が交互に来ること。そんな柚子の木を剪定などの様々な工夫で、実りの可能性を見守ります。
こうして可能性を信じてもらいながら育った柚子たちは、私たちの心をスッと解きほぐしてくれるような良い香りを一面に広げてくれていました。可能性を信じてもらうこと、そして、信じることで大きなパワーが生まれるのは、どこか人と同じようにも感じます。
畑という大きな社会へ出る前の、小さな苗を育てるというハウスにも出会いました。
”ここは保育園だね。”
”お野菜も子育てと同じだ。”
そんな声がスタッフから聞こえてきました。
ここで確かに、私たちの中でお野菜への感じ方が変わりはじめていることに気がつきます。
夏から秋にかけて私たちの食卓を楽しませてくれました、万願寺と赤万願寺。
収穫中の森畠さんのお父様の真剣な眼差しがとても印象的でした。
きっと、万願寺たちにとってもお父さんなんですね。
太くて長い、まるでホースのような茎を持つズッキーニ。
お星様のような花が咲いたら、雄花から雌しべにそっと花粉をこすりつけ、人工授粉を。
ひとつひとつの手作業からたくさんの実りが生まれています。
土寄せをしないと白い部分ができない白ネギも、森畠さんは土に穴をあけ、その穴に苗を落とし込み育てるという栽培方法です。
野菜を丈夫で健康に育て、野菜本来の味を生み出す為に、農薬、化学肥料を使わずに栽培し、できる限り自然な形で野菜が健康に育つような環境を整えている森畠さん。
”私の育てた作物でお客様に喜んでもらう”
こうした森畠さんの想いの種まきが、私たちの”おいしい”という心の花を咲かせてくれているのではないでしょうか。
今年の5月に青果販売をスタートしてから、いろんな新鮮なお野菜をキセラに届けてくださった森畠農園さん。
たくさんの感謝を込めて
スタッフみんなで収穫を終えたナス畑の片付けのお手伝いをさせていただきました。
ナスの葉茎はしっかりと根を張り、うんとこしょ、どっこいしょ。
虫たちも応援してくれて、まるで絵本の世界ようです。
終わりを迎えてもまだキレイに咲くナスの花。
ナスの花言葉は希望。
森畠農園さんの新しい実りの希望がこれからもたくさん芽吹きますように。
こうして森畠農園さんで感じたことを胸に、これからも私たちの手と心で”おいしい”の種まき"を続けていけたらと思います。
森畠農園さん、貴重なお時間をありがとうございました。
森畠農園さんHP
https://morihatanoen.com/
次回は、吉村農園さん訪問へのレポートをお届けいたします。
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