錦糸町パルコ

【錦糸町パルコ】三びきのやぎのがらがらどん|おすすめ絵本紹介

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お知らせ

2019/10/20

みなさんこんにちは。子ども服担当の津嶋です。

いよいよ秋らしく過ごしやすい気候になってきましたね。

秋…ということで、お子さんといっしょにミニ読書はいかがですか?

 

本日ご紹介する絵本は「三びきのやぎのがらがらどん」 マーシャ・ブラウン 絵 / 瀬田 貞二 訳

こちらは、ノルウェーの昔話です。絵のタッチから北欧の雰囲気が伝わってきます!

 

表紙に描かれている3匹のヤギ、小、中、大と大きさは違いますが、みんな名前が「がらがらどん」と言います。

初めてこの絵本を読んだ時の「がらがらどん」という響きにはまず驚きを隠せませんでした…すごい名前です。調べてみると、ノルウェー語で「Bluse」という言葉が原題に含まれており、これが「うなり声」という意味なんだそう。これをさらに擬音風に「がらがらどん(翻訳によっては、ドンガランというのもあります)」になったそうです。こういうインパクトというか、記憶に残るフレーズは絵本の最も重要なポイントのひとつだと私は思っています。

 

さて、お話をざっくりとご紹介しましょう。

ある日、太りたくなった(この理由もすごい!)3匹のがらがらどん達は、食べ物を求めて草地を目指します。

そこに、谷に架かる橋が。

まず、1番小さいがらがらどんが橋を渡ろうとすると、谷底からおそろしいトロル(これも北欧の童話ではおなじみの妖精です)が現れて…

「お前をひと飲みにしてやろう!」

そこで、がらがらどんは言います。

「この後に、もっと大きいヤギが来ますよ!」

トロル、納得して次を待つことにします。

そして次に、中くらいのがらがらどんがやってきて、またトロルは脅しにかかりますが…

「この後にもっと大きいヤギが来るよ!」

トロル、なんときちんとその申し出を受け入れてまた次を待つことに!

しかし、大きいヤギのがらがらどんが橋を通るときに、衝撃の展開が…

海外の絵本らしい、日本人からすると驚きの展開と発想の物語です。翻訳がさまざまあり、それによってイメージが少しずつ変わってしまうところがまたおもしろいですよね。

「がらがらどん」という名前、本当に秀逸です。

 

最後に日本で言う「めでたしめでたし」におそらく該当するであろう一文があるのですが、そちらは「チョキン、パチン、ストン、はなしは おしまい」!なぜこの翻訳に行き着いたのか、辞書片手に原作を読んでみたくなってしまいます。

余談ですが、この絵本は保育士の試験実技に取り入れられるくらい、読み方の工夫次第でとってもおもしろくなります。

おとなにとってはちょっと複雑な気持ちになるお話なのですが、子どもには、思いっきりトロルをこわ〜く、ヤギをそれぞれの個性を考えて読んであげてください。

 

衝撃の結末を味わいに、ぜひ錦糸町パルコ・木育広場におこしください。

 

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