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【野々市明倫通り】生ごみからエネルギーをつくろう!|イベントレポート

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2020/10/29

10月24日に、絵本『生ごみからエネルギーをつくろう!』のイベントを行いました。
著者の東北大学准教授 多田千佳さんと、挿絵を描かれたアニメーション映画監督の米林宏昌さんをお呼びしてのトークショー、実験、サイン会と盛りだくさんの内容!
あいにくの雨でしたが、たくさんの親子連れに参加していただきました。
 
トークショー

トークショーでは、この絵本が完成するまでの裏話や高校の同級生だったというお二人の学生時代のエピソードをお話してくださいました。
アニメーションでは、何万枚と絵を描く米林監督ですが、絵本の挿絵のお仕事は今回がはじめてだったそう。
牛の胃の中に住む微生物たちに顔をつけて、かわいらしくキャラクター化してみたところ、多田先生から「ここが口で、ここが肛門で……」とダメ出しを受けてしまったという、多田先生の微生物愛が伝わってくるエピソードもありました!
 
実験①
 
実験②

中庭には、絵本に描かれた実験を体験できるブースが用意されました。
ペットボトルを「牛の胃」、生ごみを「食べ物」に置き換えて、牛の胃の中を再現してメタンガスを発生させる実験です。
発酵が進み、ガスが溜まるまでに数日かかるため、今回はあらかじめ袋に溜めておいたガスを使って、お茶を淹れる体験をしてもらいました。
 
実験③
 
実験④

メタンで燃える火は青い色。
袋を強く抑えすぎると、すぐに中のガスが無くなってしまいますし、弱すぎても火が消えてしまうため、みんな真剣な表情です。
力加減が難しいところですが、上手に火を持続させている子もいました!
 
循(MEGURU)

実験の最後には、参加者の方に『循(MEGURU)』がプレゼントされました。
実験で残った消化液なのですが、植物の成長に欠かせない必須元素が含まれており、肥料として活躍するんです。
捨てるはずだった生ごみからエネルギーをつくることができ、その後も肥料として土に還り、ぐるぐる循環して私たちに恵みを与え続けてくれます。
 
サイン会

イベントの最後には、米林監督のサイン会が行われました。
すっ、すっと線を引くたびにキャラクターが浮かび上がり、その様子にみなさん「すごーい!」と声をあげていました。
完成したサインを受け取り、とっても嬉しそうでした!
 
メグルちゃん

まだ小さなお子さんには難しい内容もあったと思いますが、これから先の勉強で、今日の体験と結びつく日が来るのかなと思います。
多田先生からは、「一人ひとりのアクションで地球を変えることもできる。自分自身のわくわくできることを見つけて、これからの未来を創っていってほしい」という言葉が送られていました。
エネルギー問題がもっと身近に、地球の環境や資源について興味を持つきっかけになるようなイベントだったと思います。
多田千佳先生、米林宏昌監督、本当にありがとうございました!
 
 
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