京都山科

【京都山科】海苔の話|食べものの話をしよう

京都山科 海苔の話

食のお便り/入荷情報

2020/02/02

 私たちが生きるこの日本には、さまざまな食文化があります。先人たちによって今日まで絶えることなく継がれてきたおいしさの中には、食という営みそれ自体のおもしろさや、もしかしたらよりよく生きるためのヒントが隠されているかもしれません。ふだん当たり前だと思って口にしている食材や素材を一歩後ろに下がって見つめてみると、あたらしい発見や学びが必ずあります。
 地下1階の食品売場を歩きながら、私たちと一緒に、食べることについて考えてみませんか。
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京都山科 海苔の話

 海苔と日本人の関わりが初めて文献に登場したのは、奈良時代に制定された大宝律令だそうです。更には貝をよく食べていた縄文人も、おそらく海苔も食していたであろうと考えられています。2010年にはフランスの研究チームが「特定の生の海草を消化できるのは日本人だけ」という発表を行い、話題になったこともありました。
 そんな日本人と縁深い海苔の魅力を再発見したい。私たちはそう考え、スタッフで試食会を開催しました。
 
京都山科 海苔の話
 
 今回用意したのは食品売場で販売している4種類の海苔。いずれも広島の海苔加工会社三國屋の商品です。
 まずは『焼のり 旭』を集中して1枚。「パリッとした食感がたまらない」「海苔の豊かな香りがよく分かる」「醤油なしでも満足できる」など驚きの声が上がります。
 有明海産の一番摘み海苔を使用している風味豊かな味わいに次々と手が伸び2枚目、3枚目と。関西では味付海苔の方が馴染みがあるということもあり、特に関西出身のスタッフは海苔の素材自身がもつ魅力に改めて気付くことができました。
 
京都山科 海苔の話

 続いては『味のり 旭』。こちらは味付タイプです。「いろんな旨みを感じる」「味付けが上品だと思う」「牡蠣の風味がするかも?」といった声が。こちらは利尻昆布・枕崎のかつお、瀬戸内の干し海老や牡蠣の煮汁など厳選した天然素材を用い、化学調味料無添加で味付けされているそうです。

 そして『うまだし 卓上』。1枚でしっかりと濃い味わいを感じる味付海苔に一同「ご飯が欲しくなる!」「ビールのお供に良さそう」と『味のり 旭』とはまた違った感想が。味付海苔と一口に言っても商品によって味わいはかなり違うのだなと気付かされました。
京都山科 海苔の話

 最後は『うみべのしおのり』です。こちらはシチリアのオリーブオイルとフランスのブルターニュ地方の海塩「ゲランドの塩」を使用しています。海苔としては馴染みのない味付けに少し困惑気味のスタッフも。しかし2枚目3枚目と食べているうちに新しい味の組み合わせに「白ワインに合わせたい」「洋風の料理に使ってみたい」「おやつとして食べ続けたい」と盛り上がりをみせます。
 実はこちらの商品、今回の4つの海苔の中で一番売れているそう。好きになる人はとことん好きになる。そんな海苔だなと感じました。


 ここからはとあるスタッフの休日の話。『うみべのしおのり』をシチリアの白ワインに合わせてみました。
 
京都山科 海苔の話

 軽快でドライなワインとの相性は抜群。ブルターニュ地方の名産品であるシードル(りんごの発泡酒)と合わせるのも良さそうです。食材の産地を意識すると、組み合わせを考えるのも楽しくなりますね。
 
京都山科 海苔の話

 そういえば、と台所にちょっと湿気てしまった海苔があったのを思い出し、これはパスタソースにできるのでは?と考えつくってみました。塩控えめで茹でたパスタに、茹で汁とともに海苔を絡めるだけです。
 さっそく食べてみます。さっと加熱された海苔からは磯の良い香りがし、旨みの溶け出したソースと絡んだパスタはいくらでも食べられそう。今度つくるときは魚介をたっぷり入れて海苔のペスカトーレもいいなぁと、海苔レシピはどんどん増えていきそうです。
 
京都山科

 普段当たり前に食べている食材に目を向けてみると、新しい発見が生まれるかもしれません。
 明日2月3日は節分ですね。恵方巻を頬張って無病息災を願いながら、栄養たっぷりの海苔のこと、ちょっとだけ考えてもらえたらうれしいです。


藝州 三國屋
『焼のり 旭』(板のり7枚8切56枚)消費税込 540円
『味のり 旭』(板のり7枚8切56枚)消費税込 540円
『うまだし 卓上』(板のり7枚8切56枚)消費税込 540円
『うみべのしおのりパック』(全形8枚分 10切80枚)648円


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