京都山科

【京都山科】バターの話|食べものの話をしよう

バター

食のお便り/入荷情報

2020/03/24

 私たちが生きるこの日本には、さまざまな食文化があります。先人たちによって今日まで絶えることなく継がれてきたおいしさの中には、食という営みそれ自体のおもしろさや、もしかしたらよりよく生きるためのヒントが隠されているかもしれません。ふだん当たり前だと思って口にしている食材や素材を一歩後ろに下がって見つめてみると、あたらしい発見や学びが必ずあります。
 地下1階の食品売場を歩きながら、私たちと一緒に、食べることについて考えてみませんか。

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 発酵バター、と聞いて皆さんは何をイメージしますか?
 生乳などからつくられるクリームを練って固めたバターと違い、発酵バターはそのクリームを乳酸菌によって発酵させてつくるんです。今のような技術がなく、バターをつくる工程で自然に発酵が進んでしまい、偶然生まれたのが発酵バターなのだそうです。バターは紀元前にヨーロッパで発祥したと言われています。古くから、厳しい環境にくらす人々の栄養源や十分に作物のとれない冬の食糧として食べられてきました。生活の象徴とされるほど、バターは西洋人にとってなくてはならない食文化なんですね。
 
バター

 発酵バターは乳酸菌を用いてつくられるために、腸内環境を整える働きや、体調を整える栄養素も含まれていて、1日10g以下なら健康効果が期待されるそうなんです。
 興味はあるけど実際買おうとすると、いろんな種類があってどれを買うか悩んでしまいますよね。そこで今日は、発酵バターを知るためにみんなで食べ比べをしてみました。

■トラピスト修道院『トラピストバター(発酵バター)』
 
バター

 北海道・渡島当別にある、トラピスト修道院の製酪工場でつくられているのがこの『トラピストバター』。中世から続くフランスの伝統と回転マシンを使う昔ながらの製法(バターチャーン)を用いた発酵バターです。
 缶詰のバターなんて初めて見ました。缶ぶたを開けるわくわくと、ふたからのぞくクリーム色のバターに思わず歓声がわきました。くちどけがよく、牛乳の香りとコクを感じます。すっと引くあとくちが、ついもう少しと手が伸びそうになります。ハード系のパンに塗って食べるのも良さそうです。

トラピスト修道院『トラピストバター(発酵バター)』200g 消費税込 1,458円

■カルピス『カルピス特選バター(有塩)』
 
バター

 100年近く飲み継がれてきた乳酸菌飲料『カルピス』をつくる工程でできたクリームからつくったのがはじまりでした。『カルピス』の製造で培った技術と、国内の良質な生乳から得た原料でつくるバターの白さにはうっとり。
 
バター

 含まれる塩分がバターの旨味を引き出していて、とっても濃厚です。食後もバター感が口に残って、あと引く味わいです。バターの味が決め手の料理に使うといいかもしれません。

カルピス『カルピス特選バター(有塩)』100g 消費税込 486円

■エシレ『エシレ発酵バター(有塩)』
 
バター

 乳製品の産地として知られるフランス中西部・エシレ村で生産される発酵バターは、牧草を食べゆっくりと育った、バターづくりに最適な牛のお乳、地元に湧き出る水、代々伝わる乳酸菌を大事に使いながら、つくられています。ヨーグルトのような軽い酸味と香り高いのが特長です。
 ころんとした形と金色の包み紙がかわいくて、これが冷蔵庫を開けたときにあると、毎日バターを使うのが楽しくなりそう。口に入れるとほんのり感じる牛乳の甘みと軽い酸味はチーズのよう。パンと一緒に食べるとまるでケーキみたいです。

エシレ『エシレ発酵バター(有塩)』50g 消費税込 618円
 
バター

 バターを食べよう、と意識して食べるのは初めてで、発酵させるだけで独特のコクが生まれ、こんなに風味豊かなバターになるなんて……。どれも違う味がすることにも驚きです。今まで何の気なしに食べていたことが信じられないくらい、味わうほどにバターの魅力に惹かれていって、虜にされてしまいました。バターってお酒のように楽しめるんだと、新しい発見です。
 きっとどの家庭にもあるバター。「今日はバターを食べよう」と朝食の準備をしてみませんか。バターって食べると元気になって、さあ頑張るぞって気持ちにさせてくれますよ。
 
バター

 今日紹介した発酵バターは、地下1階の食品売場にて販売しております。皆さんもぜひ、好みの発酵バターを見つけてみてくださいね。



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