京都山科

【京都山科】新茶が入荷しました。|一保堂茶舗

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食のお便り/入荷情報

2020/05/22

 夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る……。初夏の茶摘みのようすを歌った『茶摘み』の歌。日本人なら誰もが聞いたことがあるのではないでしょうか。「八十八夜」とは、立春から数えて88日目のことをいい、この時期は新茶の芽を摘む最盛期とされているんです。

 地下1階で販売している京都の老舗茶舗『一保堂』からも新茶が入荷したので、みなさんにも紹介しますね。
 
【京都山科】新茶が入荷しました。|一保堂茶舗
 
【京都山科】新茶が入荷しました。|一保堂茶舗

 京都の寺町通りに本店を構える一保堂は、日本茶の専門店。穏やかな香りと上品な甘み、まろやかな味わいが特徴の「京銘茶」は多くの人に愛されています。
 
【京都山科】新茶が入荷しました。|一保堂茶舗

 新茶はその年の一番最初に生育した芽でつくったお茶のこと。太陽をいっぱい浴びて芽吹いた新芽は、やわらかい黄緑色。ほんの数日前まで煎茶畑にあった新茶の香りは儚く、1年のうちに2ヶ月ほどしか楽しめないんです。
 
【京都山科】新茶が入荷しました。|一保堂茶舗

 今年の新茶は、若々しい新芽の香りがしっかりとあり、旨みと渋みのバランスがよく、新茶らしい軽やかさでありながら力強さも感じる味わいなのだそう。
 封を開けると、さわやかな青い香りがふわっと広がります。胸いっぱいに吸い込むと、黄緑色の茶畑を初夏の風が吹くようすが頭に浮かびます。ぴん、とした茶葉を見るだけで、自然と背筋が伸びるようですね。
 
【京都山科】新茶が入荷しました。|一保堂茶舗

 今日はお湯の温度によって変わる、新茶の味を飲み比べてみました。

■お湯の温度 80度
 
【京都山科】新茶が入荷しました。|一保堂茶舗

 摘みたての葉っぱは赤ちゃん。あまり長くお湯に浸しすぎるとあっという間に茶葉がひらいてしまうので、普段、煎茶を淹れるより少し早めに注ぎます。

 湯気ともに立ち昇る心地の良い香りだけで、ほっと肩の力が抜けていきます。口に含むと、新茶の旨みがいっぱいに広がります。まろやかでコクもあり、後から感じるほろ苦さがあとくちをすっきりさせてくれます。

■お湯の温度 85度
 
【京都山科】新茶が入荷しました。|一保堂茶舗

 熱めのお湯で淹れると、香りが引き立つんですね。澄んだ香りは鼻に抜け、頭のてっぺんまで届くようです。渋みもありますがキレが良く、甘みもさわやかです。

 最後の一滴には旨みが凝縮されているので、しっかりと絞り切りましょうね。

■水出し
 
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 じっくり時間をかけてひらいた茶葉は美しい緑色をしています。グラスに注いだ新茶は、山吹色。お湯で淹れたときとは違い、みずみずしくさわやかな青みは、スープを飲んだような気持ちにさせてくれます。渋みはなく、飲んだあともじわじわと続く、新茶の甘みにうっとり。お茶って甘いんですね。
 
【京都山科】新茶が入荷しました。|一保堂茶舗

 新芽ならではのほろ苦さや軽やかな甘みは洋菓子にもおすすめなんです。無印良品の『いちごのブールドネージュ』と一緒に食べると、いちごのさわやかさとすっきりした新茶が良く合います。軽い食感のシフォンケーキや季節のフルーツを添えたタルトなど、いろんな取り合わせが楽しめそうです。
 
【京都山科】新茶が入荷しました。|一保堂茶舗

 実は私、新茶をこうやって味わって飲むのは初めてなんです。お茶1杯で、旨みや甘み、渋みなどいろんな味が味わえるなんて今日まで気づきませんでした。どんな気持ちで、どんな環境で、どんな茶器で……。お茶って習慣やくらし方で味わいが変わる飲みものなのかもしれません。

 お茶を毎日の習慣にしている方も、今日はお茶を淹れるためだけの時間をつくってみませんか。今だからこそ、それが同時に自分を見つめなおす時間になると思うのです。この時期にしか飲めない新茶をいただくと、丁寧にすごすくらしのことを考えたくなりました。

 新茶の売場は地下1階です。そばには『一保堂』の定番のお茶も販売していますので、みなさんぜひ手に取ってみてくださいね。
 
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