MUJIcom 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス

【MUJI com 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス】ブナと冬ごもり

キービジュアル画像:【MUJI com 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス】ブナと冬ごもり

スタッフのおすすめ

2019/12/14

『クマアナニコモル』

これは二十四節気・七十二候で、今の季節をあらわした言葉です。

いよいよ冬ごもりをはじめる動物たち。

山や森も、だんだんと雪におおわれ、気がつけば真っ白に。

まだまだコートのいらないような日もありますが、本格的な冬はもうすぐそこまでやって来ています。

 

さて、今日私がお話しするのは、ブナ材のスプーンについてです。

いつだったか、少しまえのこと。

長く使っていた木製のスプーンが、立て続けに壊れたり、なくしてしまうという出来事がありました。

わが家の食器は木製のものが多く、ことカラトリーに関しては、あえて選んで使っていたのでした。

その理由の一つが、熱かったり冷たかったりする食べものを、口の中でまろやかにしてくれる気がしていたからです。

おなじ素材でも、種類によって口あたりは変わってくるので、今回はどうしようか悩んでいたところ目についたのが「ブナ材ティースプーン」でした。

仕事帰りに買って、さっそく翌日の朝ごはんのとき、ヨーグルトといっしょに子どもたちに渡しました。

スプーンを口にふくんだ子どもたちは、「やさしいなー。」と満面の笑み。

この言葉に、なんだか私までうれしくなったのでした。

 

ブナの木は森の女王ともよばれ、その実はとてもおいしく、栄養価があるといわれています。

冬ごもりをする動物たちのおなかの中は、ブナの実で満たされているかもしれません。

そんなことに思いを馳せつつ、お昼ごはんのスープをブナのスプーンで食べるのでした。