東京で開花宣言があった後、ダウンコートをクリーニングに出したことを後悔するような寒の戻りがあり。
まさに三寒四温の言葉のとおりの今週ですが、浦安の桜はいったいどうなっているのやら……と歩いてきました。
皆さんにもお気に入りの桜スポットがあると思いますが、ここ浦安でもいろいろな桜を鑑賞することが出来ます。
浦安に住んで25年程度のあくまでも個人の体感ですが、東京の満開に遅れること2、3日で市内の木々もほぼ満開、という年が多い気がします。

こちらは境川西水門の桜です。
水門をはさんで2本の大木が枝葉を大きく広げ、満開ともなればとても豪快な姿を見せてくれます。
この桜と東西線を背景に川沿いを歩くと、市内の絵画展や写真展でも非常によく見られる構図そのままに風景を望むことが出来ます。
かつてはこの川いっぱいに「べか船」といわれる海苔漁に出る小船が所狭しと繋留されていました。
見て回った限り、まだ5分咲きといった感じでしたが、週末にかけてどんどん咲いていくことでしょう。

桜をめぐり歩くと必ず思い出す景色があります。
八年前の東日本大震災では、浦安市も新町・中町を中心に液状化の被害を受けました。
街の景色が一瞬にして変わり、水が使えず、家屋に被害が及び不自由な暮らしが続きました。
それぞれの生活が当たり前ではなかったと感じさせられた毎日を過ごす中で、桜のつぼみが膨らんでいたのを見つけた時にはこれまで見てきた桜とはまったく異なって見えたものです。
春が来るんだな、季節は進んで行くんだな、と力が湧いてくる感覚になったものです。
桜の花にはやはり力があるんだと感じます。

桜の愛で方も見る場所も人それぞれ、満開もよし、散り際の桜吹雪もよし。
花冷えもありそうな予報も出ています。
風邪をひかないようにお花見をお楽しみください。
無印良品 西友浦安